なでしこジャパンの高倉麻子監督(50)が14日、サッカー女子ワールドカップ(W杯)フランス大会の1次リーグの組み合わせ抽選会のために訪れていたフランスから帰国した。

2大会ぶりの優勝を目指す日本は、イングランド、スコットランド、アルゼンチンと同じグループDに入った。抽選会は8日(日本時間9日未明)に行われ、この日まではフランス国内の試合会場や練習場などを視察していた。高倉監督は「(試合をする)可能性のあるところを全て見てきた」と話し、第1戦が行われるパリから第2戦の行われるレンヌ、強豪イングランドとの第3戦を行うニースのほか、決勝戦の開催地リヨンなども回ったことを明かした。

女子は男子のようにベースキャンプ地を置くことはなく、それぞれの試合会場を移動しながら大会を戦っていく。大会前の事前合宿についてはフランスの周辺の国で行うことを検討しているという。今後は2月に米国で行う国際親善大会に出場して、米国、ブラジル、イングランドと対戦するほか、3~4月にかけてと5月にも海外遠征を予定している。高倉監督は抽選会会場で各国の監督らとトレーニングマッチについての話も行ったといい「わりといいところとやれそうです」と満足げな表情を浮かべた。

1次リーグでも対戦するイングランドと2月に対戦することについては「相手の雰囲気を感じられるということでは、日本の選手は賢いので、アドバンテージは自分たちにあるかなと思います。あんまり余計なことを考えず、自分たちのチーム作りに専念したい」と冷静に話した。