【真夜中の占いの館】ご朱印ガール、サクラさん37歳の今。(前編)
学生時代から旅行が大好き。10年前に金融関係の会社に就職してからは、年に1回ほど長めの休暇が取れるようになり、国内外問わず旅に出るのがお決まりに。最近ではパワースポット訪問やご朱印集めも旅の目的の一つになっている。見た目は清楚な美人だけれど、性格は頑固でどちらかというと男性っぽいサバサバした一面もあるらしい。ジュエリーは、男性からのプレゼントよりも、自分へのご褒美として購入する方が好きなのだとか。
マダムX(以下X):はじめまして。サクラさんは旅行が好きと伺いましたが、パワースポットめぐりやご朱印集めもされるとか? 観光とスピ、どちらが旅のメインの目的なの?
サクラ(以下S):パワースポットやご朱印も旅の目的に入れるようになったのはここ数年なんです。もともと旅好きで、鉄道マニアではないけれど、“ソフト鉄子”程度に関心があるので、のんびりと電車の旅をして、国内を巡るのが好きですね。
特に京都が好きで、お寺や神社には前からよく行っていました。ご朱印は、たまたま集めている友人がいて、彼女の影響で旅の記念にいただくようになりました。ご朱印帳があれば、写真とはまた違う旅の記録も残りますしね。
X:年配の方々が仏壇におさめるイメージが強かったけど、ここ数年で“ご朱印ガール”なんて言葉もよく耳にするようになったわよね。ご朱印帳は、何冊目?
S:2冊目です。1回の旅で、いろいろなお寺や神社を回ろうと思っているうちに、知らず知らず増えてきて。
X:何かこだわりがあるのかしら。
S:それが、あまりないんですよ……(笑)。そうそう、こだわる方は、神社とお寺でご朱印帳を分けたり、一の宮のご朱印だけを集めたりするんですよ! 感心しちゃいます。
S:もちろん! 去年行った伊勢神宮(※注釈1)は、神聖な感じがして好きでした。機会があれば、また行きたいですね。ほかの神社と雰囲気が全く違うし、巨木も多いんです。伊勢神宮は格が高く由緒ある神社なので、最初のページにご朱印をいただくといいと言われているんですが、私は途中のページを開けて出したんですよ。
X:あら、ほんとうにこだわりがないのね。大丈夫だったの?
S:係の方にも「このページでいいんですか?」と確認されたので、「あ、はい。このページにお願いします」と(笑)。そして、鉄道で京都に移動して、一泊して東京に帰ってきました。
X:いつもそういうパワースポット+ご朱印+鉄道といった感じの旅をしているの?
S:国内だと、結果としてそうなっているかも。次の旅の目的地が決まったら、近くにどういう神社があるかを軽く調べて、たとえばそのときの自分に合ったご利益の神社やお寺があれば、立ち寄れるようにスケジュールを組むんです。
X:一人旅が多いの?
S:そうですね、今は彼氏がいないので、ひとりで行くことが多いです。友達も、仕事をしていると休暇の予定を合わせるのが難しくて。
S:獅子座です。でも、リーダータイプとか女優気質とか、本に書いてあるような獅子座の性格ではないと思うんですよ。
X:私から見ても、サクラさんは獅子座っぽくない感じよ。ただ、獅子座なら頑固でしょ? 旅も、人と行くのが面倒だから一人旅が好きなんじゃない?
S:そうかもしれません。でも、ハワイ島のパワースポットツアーには女友達と行きましたよ。
X:ハワイ島は聖なるエネルギーに満ちている場所。印象に残る聖地がきっとあったはずね。
S:はい、サウスポイント(※注釈2)という場所で瞑想して、気持ちよかったです。
X:サウスポイント、つまり合衆国の最南端。海・空・大地の神々が出会う、南の「次元の扉」って言われているところね。瞑想するにはよさそうだわ。
S:ハワイ島には2泊したのですが、夜は星空がとてもきれいだったのが印象的でした。実は、スピとは関係ないかもしれませんが、小さい頃から星を見たり、ギリシャ神話や星座の物語を読んだりするのが好きだったんです。だから、占いもやっぱり西洋占星術が好きですね。
X:あら、ロマンチックなところから、占いに惹かれたのね。
S:ロマンチックというんでしょうかね(笑)。そういえば、屋久島に行ったときには初めて肉眼で天の川を見て、感動しました。
X:サクラさんは、フェミニンな外見なのに、意外とアウトドア派というか自然志向で行動的なのね。次回は一転、あなたのイメージにぴったりな、お守りにしているアクセサリーの話を聞かせてくださる?
S:はい。マダムのタロット占いも楽しみです、次回もよろしくお願いします。
マダム X(まだむ えっくす)。週に一回、深夜にだけひっそりとオープンする「真夜中の占いの館」の女主人。年齢不詳。自身もタロット占いを得意とし、毎夜訪れるゲストを占うのが趣味。