表参道の骨董通りを一本渋谷寄りに入った青学の幼稚園の斜め前にあるMUVEILのお店のさらに奥に。GALLAERY MUVEILはひっそりと存在しています。展覧会のタイトルは「setsuna to senaka」。期間は来月4日まで。
店舗は道路から短い階段を降りた地下。ギャラリーはさらにその奥。なんだか穴蔵に迷い込んだような、外界と完璧に遮断されたような(良い意味で)心地よい空間です。そこに20年以上前に撮影されたものから、今年撮られた作品まで、74点が展示されています。
森嶋さんの視点は、過剰じゃないし、足りなくもない。切り取られて印画紙に映される彼が見た景色や人は、たぶんそのままそこにあったものなのだけど、でもほんのり森嶋さんの気持ちがのせられて(ここも過剰じゃないんですけど)なんともよい塩梅なのです。
森嶋さんに、なにかお伝えすべきことはありますか?と聞いたところ、以下のお答えが。 「どこかの国の(もちろん日本も含む)名の売れた多忙を極めるアーティストではないので、ぼくはここに毎日います。だから、貴重な時間を割いて見に来てくれたら嬉しいです。問われたことは、なんでもお話しします」
私はこのピンクにすごく引き寄せられてしまいました。ルイス・バラガンの建物の壁の色のような。そこには壁とブロックしかないのに、物語を感じさせてくれます。
GALLERY MUVEIL 東京都港区南青山5-12-24シャトー東洋南青山B1F 03-6427-2162 OPEN: 11:30-20:00