バートランド・ウェブ姉妹は、グッチのアイテムをどのような組み合わせでワードローブに取り入れたかを教えてくれる。 写真家のリリーはイラスト入りTシャツをスカートスーツと組み合わせ、プロダクション・アシスタントのベラーレイはコーデュロイのスカートとカラーのボウシャツを。
「個性的であることが、イギリスのスタイルを一番あらわしている」とリリーは語る。「私たちは、多数の民族、文化が溶けあって新しい社会を形成している。トレンドに従わず、個性を尊重するスタイルこそがイギリスのファッションよ!って母がいつも言うの」
写真家のリリー・バートランド・ウェブは「私たちは、よく互いの服を借りたり、センスを盗んだりするの」と家族間でのファッションに対する思いを語る。 彼らのルックは、エレガントなアイテムをいいとこ取りしたミックスで、グッチのテーラリングはマニッシュな魅力を引き出している。
モデルのリーは自分のスタイルを新鮮で都会的だと言う。だけど、ロンドンで暮らすには常に天気予報に注意しなければならない。「スタイルはお天気に左右されるわ。でも、私はいつも華やかでユニークなものを選ぶ。外出先で、他人が同じ服装をしているのを見るのは嫌だから」
日中にキラキラ光る飾りを纏うことを惜しんだりしないで。 グッチのスパンコールは、ロンドンの天気のよい日により一層輝くから。
アーティストであるジョーイ・ユーにとって、今日のスタイルこそが、イギリスの文化や背景を表していると言う。「私たちは互いから学び、誰もが何か新しいものを取り入れる」
グッチのシグネチャーは、あらゆる世代に取り入れられていく。
ココにとっての特別なバッグは、グローブ・トロッターとのスペシャルコラボのひとつであるグッチのビューティー・ケース。彼女は、レストランの人事担当やプライベート会員制クラブの秘書などたくさんの肩書を持っており、様々な仕事をこなしている。
「私たちはこの国に誇りを持っていて、それが自信にもつながっている。自信を持っているということはスタイリッシュだと思うわ」
ベイリーの家族は自由だ。「私のお母さんは信じられないほどエレガントでシック。お父さんも型にはまらない。私はただ自由奔放よ。それぞれが独立していながら、家族でいられるの」
アーティスト、ロッテ・アンデルセンと妹のナンシーは、自分たちの独特のスタイルは個性溢れる家族からの影響だと言う。アンティークディーラーである祖母と、イタリアのヴィンテージレーベルからストリートウェアまで多彩なアイテムを集めるファッション愛好家の両親の存在が、コーディネートの魔法を彼女たちに教えてくれたのだ。「オールドディスコとファンクミュージックを演奏していた父とブラック・ニューロマンチック派だった母が出会って私たちは生まれたの」とロッテは説明し、「だから私たちは、ジャンルをミックスしたスタイルを好むパンクな子達になったの」と教えてくれた。
「イギリスはパンク、グライム、ジャングルなどの音楽ジャンルを生み出した」と姉のロッテは語る。そして、妹のナンシーは明らかに彼女のスタイルを引き継いでいる。 26歳になったナンシーは、ロンドンで最も人気のあるバンドのひとつ、Babeheavenのフロントメンバーだ。
完璧なパーティードレスを、夜のためだけにとっておいてはダメ。 そんなの楽しくないじゃない? もう少し軽く着飾ってもいいんじゃない? ロッテはそう言い、グッチのターコイズドレスを身につけ「私もミニドレスを着始めたのよ」と話す。