ILOと世銀が同じトピックで研究を開始

ILOは未来の仕事のあり方を研究中で、対局にいる世銀もILOに対抗して同じトピックで研究を開始した。どちらが正しいかは誰にもわからない。唯一言えることは、政策は未来から学ぶことはできず、過去から学ぶしかないということだ。

ベトナムで同様の経験がある。世銀チームとILOチームが全く同じトピックで調査を行い、結果が大きく異なることとなった。両者は打ち合わせを行い結果の齟齬の原因を見つけた。

ILOは政府の目標が達成できることを前提に分析を行った一方、世銀は現在の政府の能力では目標は達成できないという前提で分析を行った。

両者の分析結果は、一目瞭然。世銀はILOの分析を非現実的であると切り捨てた。しかし、目標をすでに立ててしまった政府はどう受け止めるだろう。目標を達成するために努力するフェーズにあり、非現実的と言われたところでどうしようもない。

世銀の分析は、調査研究としては価値のあるものだったかもしれない。しかし、政策提言としては無意味なものだった。なぜなら、政府が指定した前提条件を無視して分析を行ったからである。これはある意味で、研究面の価値観と政策面の価値観の違いでもある。

世界銀行とILOの対決 | Ippei Tsuruga

着任して四か月が経過し、見えてきたスタイルがあります。ILOで全力で仕事すると、労組、経済団体、政府と平等に仕事するので、他の国際機関の3倍忙しいのではないかということ。 出張先で全く同じプレゼンを3回それぞれやりますし、ワークショップも別々の開催となります。内容も視点が異なるのでカスタマイズが必要で、アドミンや調整も三者三様です。 …

The future of work

The establishment of the Global Commission on the Future of Work in August 2017 marked the start of the second phase of ILO’s Future of Work Centenary initiative. The six thematic clusters which are listed in each issue brief focus on the main issues that need to be considered if the future of work is to be one that provides security, equality and prosperity.

World Development Report 2019: The Changing Nature of Work

World Development Report 2019: The Changing Nature of Work. The WDR 2019 will study the changes impacting work across different country contexts and will reflect on jobs likely to disappear due to these forces of change, as well as new jobs that may emerge.