上海の歴史的なエリアに、少し意外な紫色のシルクシャツとパリッとしたパンツスーツの組み合わせが映える。足元はデリケートなスチレットパンプスで仕上げて。
上海っ子のモデル、エマ・ペイは、「キャットウォーク上の人生は、日々の家族との生活とまるで違う」と言う。では、レトロチックなスーツとぶら下がりイヤリングで過ごす日との違いは?と言う質問に「普段はほとんどメイクもしないし、Tシャツで過ごすわ」とエマ。
「娘を迎えた時が人生で一番幸せな時だった」とペイは言う。夫ワン・ジュ―シャオインは、彼女たちのファッションスタイリストを兼ねている。「彼がいつもアドバイスをくれたわ。服についても人生についてもね。いつも自然なスタイルを提案してくれるわ。」
ワン・ユエイーは、俳優でモデル。眩しい極彩色と、70年代メンズスポーツウェアをマッチアップして着こなした。
曖昧な「いいとこ取り」はもう忘れるべき。「ハイ&ローのミックスは美と生の境界線をなくしてくれる」とユエイーは言った。
ワン・ユエイーのお気に入りルックは、「プリンスタウン」スリッパと膝丈のラッフルソックス。
ドレスにGUCCIのプリントベルトバックを合わせて、新しいストリートスタイルで街に出よう。
大胆なプリントを着こなすワン・ユエイー。彼女のスポーティーなパンツスーツは、ポップアートのヒョウがレトロな雰囲気を醸し出す。ワンのミューズは、ありふれた日常とはかけ離れた、70年代のアートシーンの洗練された着こなし。
ジン・ユエが制作するユエイーとの日々を撮影したビデオシリーズには、大学で得た哲学の学位が活かされている。
ユエイーのパートナー、ジン・ユエは彼女の美意識に大きな影響を与えている。それは、二人が撮影する映画にも現れている。
二人はよく一緒にヴィンテージストアを巡る。二人はいつも大胆にロゴが入ったアイテムを探している。
以前ファッションの出版業界で働いていたことが、イボンヌ・チャンのライフスタイル・ブロガーとしてのキャリアに拍車をかけた。今日のグッチロゴTシャツとスウェットは、彼女のシンプルなワードローブの基本だ。「エフォートレスなのにシックに着れるのよ。リラックスできるスタイルで生活したいでしょ?」。
チャンの娘エマは、すでに独自のファッションセンスを持っている。「彼女はよく私のスタイリングに異議を唱えるし、コーディネートを批評するの。でもおかげで、スキルが上がったわ」とチャンは笑う。このマンガのニットとカナリアイエローのドレスが明日のファッションブロガーの定番になるかも?
グアン・ツーウェン(左)とグアン・ツーユン(右)は自分たちをシャイな一卵性の双子という。学生である彼女達の日々のスタイリングは、ソーシャルメディアで注目されている。
二人は異なるカラーで個性を出したクラシックな「シルヴィ」ハンドバッグで、スタイルを完成させた。
双子の彼女達を、切り離すことは難しい。それぞれのスタイルのなかで服やアクセサリー、そして音楽までもが、交換されているから。
極寒の上海の冬を乗り切るためのグアン・ツーユンの装いの秘訣は、ロングのダウンジャケット。姉妹で共有するため、短くカットしている。
小学校の教師リュウ・ジエ(右)とデザイナーであるリュウ・ジン(左)は、ワードローブへのアプローチが全く異なる2卵生の双子の姉妹。上海の古着の中心地で、一方は上品、そしてもう一方はプレイフルと、対照的なヴィンテージの掘り出し物を探す。
リュウ・ジエは「母は自立していて、本当にクールなの」と話す。シンプルでスリム、そしてフィットする服を好むのは、母親の影響から。
ジエ(右)はリュウ・ジン(左)にファッションのインスピレーションを与えている。「彼女のワードローブを一緒に見直しているときに、ジエはよくひらめいていつもと違う組み合わせをしてみせるの。それが意外にいいのよ」。
「ピンクのセーターにピンクのシューズを合わせると、18歳の夏を思い出すの。初恋の感じがするわ」とリュウ・ジエは言う。
「スタイルは急いで創るものではない」と母から教わりました。「女性のエレガンスは、より繊細で内面の美しさが輝くことで導かれるもの」とロンロンは言う。
漢方医のガオ・ロンロン(左)は、「私の人生で一番大切な女性たち」である母親と娘からファッションのインスピレーションを得ている。
ロンロンは、ピンクのスウェットにプリントが鮮やかなプリーツ・ルレックススカートを合わせて、レトロルックに夢中だ。
ロン・フェンランは、医師だからといって1つのスタイルに縛られることは好まない。もちろん、着心地は重要なポイント。母と娘は、一緒にトレンドや着心地の良さを確かめる。