世間を騒がせた『エル・ジャポン』7月号(ハースト婦人画報社)表紙のKoki,、新田真剣佑

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 女性ファッション誌『エル・ジャポン』(ハースト婦人画報社刊)の表紙で鮮烈にモデルデビューした木村拓哉・工藤静香の二女・Koki,(15)。

 父親そっくりの顔、母親譲りのスレンダーなスタイルは「美しい」「かわいすぎる」と大きな反響を呼び、すでにインスタグラムのフォロワーも80万人を超え、あっという間に人気者に。しかも2017年発売の工藤のオリジナルアルバム9曲のうち、3曲の作曲を担当し、英語のほかフランス語なども操るトリリンガルであるなど、能力の多彩さも話題だ。

 そして最近ブレイクした二世芸能人といえば、千葉真一の長男で俳優の新田真剣佑(21)。

 ハリウッド育ち、空手や器械体操、水泳が得意など身体能力も高く、文句なしの美貌で女性たちを虜(とりこ)にし、すぐに主演級俳優に成長。女性ファッション誌『ViVi』が行う「国宝級イケメンランキング」では2018年上半期の1位を獲得した。

 一方で、七光りを利用しても二世芸能人で成功するのはほんのひと握り。道を踏み外して事件を起こした高畑裕太や(母親は女優の高畑淳子)や清水良太郎(父親はタレントの清水アキラ)らの前例も記憶に新しい。

 そこで、芸能界の明暗に詳しい美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長に、Koki,新田真剣佑の顔面診断から、成功する二世芸能人の資質まで話を聞いた。

――「若い頃のキムタクに似てかわいい!」とデビュー直後から人気沸騰のKoki,さんですが、院長から見ても似てますか?

高須「娘が父親似、というのはすごくよくあるのよ。子どもは異性の親に似やすい、ということですね」

――なるほど! 娘は父親に、息子は母親に似やすいんですね。

高須「そうです。なので、あなたの恋人がこの先イケてるかは、それぞれ異性の親のルックスをチェックするといいでしょう!」

――見た目の将来性は異性の親で測れ、ですね。国民的イケメン・キムタクを父に持つKoki,さんの美形度ですが、実際のところいかがでしょうか? 

高須「木村さんの若い頃にそっくりの、可愛さときれいさを持ったいい顔だと思いますよ。一世を風靡(ふうび)した渋カジ系キムタクファッションなんか着たら、まんまだね! しかも両親をしのぐほどの驚異的なスタイルだし」

――そこなんですが、木村さんは176cm、工藤さんは163cmという平均よりやや高めの身長にもかかわらず、Koki,さんのように15歳で170cmという、驚くほど高身長の子どもができるものでしょうか?

高須「もちろん遺伝的要因はあるけど、体形は食生活とライフスタイルも大きな要因となるの。Koki,さんはインターナショナルスクールに在学中というし、外国風の生活を送っているんでしょう。すると外因的要素が作用して、日本人離れしたスタイルになる可能性は高いね」

――なるほど。日々の生活も大事なんですね。ところで、千葉真一さんを父に持つ新田真剣佑さんも、日本でのデビューは最近ながら、すでに若い女性から人気絶大です。『国宝級イケメン』ナンバーワンにも輝きましたが、美形度はいかがですか? 父親に似ているような、そうでもないような……。

高須「先述の通り、子どもは異性の親に似やすいので真剣佑さんは母親(一般人)に似ているのかもしれないけど、目元は千葉さん似でステキだね。千葉さんは眼力のある俳優だし、いい部分が似たんじゃない!? でもなんとなく、千葉さんの元妻である故・野際陽子さんも思い出させる顔っていう……(笑)。真剣佑さんと『キイハンター』の頃のエキゾチック美人な野際さんの雰囲気が近いのかな!」

――血のつながりを超えてますね!(笑) ところで、芸能界の美形同士の夫婦でも、子供はあれれ……? と顔面がちょっと残念なパターンもあります。

高須「あるある! 実は美形同士の組み合わせって顔面残念率が高い! だって顔の要素は隔世遺伝だから、おじいちゃんおばあちゃんのパーツが出るわけよ。だから逆に、ブサイク×美形の夫婦にあっと驚くような美形が生まれる可能性もとても高いです」

なぜ二世は道を踏み外しやすい?

――美醜は前世代の要素も大事なんですね。ところで、今のところ順調な芸能界デビューをしたKoki,さんと真剣佑さんですが、中には高畑裕太さんや清水良太郎さんのように、二世芸能人として注目を浴び、仕事も順調ながら不祥事を起こす方も目立ちます。なぜ二世は道を踏み外しやすいのでしょうか? 

高須「二世、というより環境だね。親が芸能人でも一般人でも、悪事に手を染めてしまうような環境にあったということでしょう。そういう意味で、キムタク&静香夫婦は賢いね!」

――どちらもかつてはちょっぴり不良っぽく、多忙な印象の売れっ子芸能人のおふたりですが、その理由とは……?

高須「確かに夫婦揃ってスター級芸能人でしょう。でも、工藤さんは子どもを産んでから自分の芸能活動をセーブし、子どもとの時間をたくさん作った。Koki,さんも両親への感謝をインタビューで語っていましたね。三浦友和・山口百恵夫婦もそうだけど、親が家に主軸を置いているということで、やっぱり子どもは安心すると思うよ。母親が働くな、外に出るな、という意味ではなく、子どものことをきちんと気に掛ける、という意味でね」

――確かに! 両親と気持ちが向き合っている子どもは、精神的に安定している気がします。

高須「そういう意味で、工藤さんは子育て上手! 自分にいろいろな才能があっても一歩引いて、周りを見ながら暮らせるタイプだね。しかもKoki,さんのデビューでキムタク株も上昇中だし、夫育てもなかなかの手腕。こうやって夫や子どもに寄り添う母親がいると、チヤホヤされがちな二世芸能人でも道を踏み外さず、成功しやすいと思うよ!」

<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)。最新刊は『炎上上等』(扶桑社新書)。

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