バッテリーを製造しているテスラのギガファクトリー。ネバダ州。
- テスラはギガファクトリーをドイツに建設するようだ。6月12日(現地時間)、同社CEOイーロン・マスク氏が語った。
- テスラは現在、ネバダ州スパークス郊外にギガファクトリーを持ち、同社EV向けのバッテリーを製造している。
- 計画中のヨーロッパ・ギガファクトリーでは、バッテリーおよびEVの製造を行う。
- 6月4日に行われた同社の年次株主総会でマスク氏は、中国・上海にギガファクトリーを建設する計画に言及した。
テスラはギガファクトリーをドイツに建設するようだ。6月12日(現地時間)、同社CEOイーロン・マスク氏が語った。
マスク氏は12日、ドイツはテスラが予定している「ヨーロッパ・ギガファクトリー(European Gigafactory)」の有力な候補地とツイッターに投稿した。同氏は場所はドイツとフランスの国境近くになるだろうと述べた。
テスラのヨーロッパ本社および組立工場はオランダにある。マスク氏はヨーロッパ本社は移さないつもりとツイートした。
テスラは現在、ネバダ州スパークス郊外にギガファクトリーを持ち、同社EV向けのバッテリーを製造している。計画中のギガファクトリーでは、バッテリーおよびEVの製造を行う。
6月4日に行われた同社の年次株主総会でマスク氏は、中国・上海にギガファクトリーを建設する計画に言及した。同氏は「中国ギガファクトリー」の詳細は、7月に発表すると語った。
マスク氏によると、テスラはEVの生産コスト削減のために、最終的に10〜12のギガファクトリーの建設を計画している。
またマスク氏は既存のネバダ・ギガファクトリーの計画にも触れた。同氏によると、工場はまだ計画の3分の1の規模であり、「間違いなく世界最大の工場となる」。
テスラは少なくともあと4年、ネバダ・ギガファクトリーの工事を続けると同氏は語った。
同社は2014年にネバダ・ギガファクトリーの建設を始めた。同社のモデル3の需要に対して、バッテリーの世界的な供給が不足すると懸念されていた。モデル3の価格は3万5000ドル(約390万円)から、同社にとって初のマス・マーケット向け車種となる。
創業以来、テスラは外部サプライヤーへの依存度を減らす取り組みを続け、EVの自社生産比率を高めてきた。
basi氏「ヨーロッパ初のギガファクトリーをドイツに作ることは、優れた戦略だと思わないか?」
イーロン・マスク氏「ドイツは第1候補。おそらくベネルクス3国に近い、ドイツとフランスの国境付近になるだろう」
ネバダ・ギガファクトリーの生産能力の限界によって、モデル3の生産、そして納車は遅れている。
6月4日、テスラはバッテリー生産に使用される原材料の最大40%が、カリフォルニア州フリーモントにあるEV組立工場に送られる前に、修理または廃棄されていると想定しているとビジネスインサイダーは伝えた。
我々が内部資料を精査したところ、テスラは2018年、すでに1億5000万ドル(約170億円)近くの原材料を廃棄している。ただし、同社はこの数字に異論を唱えている。
[原文:Elon Musk says Tesla is considering building a Gigafactory in Germany (TSLA)]
(翻訳、編集:増田隆幸)