市川海老蔵が成田山新勝寺でお練り 麻央さんのお別れ会は「あまり公でなくやりたい」

スポーツ報知
大本堂の前にたつ市川海老蔵(右)と堀越勸玄くん

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(40)が20日、市川家ゆかりの千葉・成田山新勝寺で、長男の堀越勸玄くん(5)とともに成田山開山1080年を記念するお練りを行った。

 「成田屋号」と命名された京成電車で上野駅から京成成田駅に到着。約2万人の沿道のファンから「成田屋!」の声を次々と浴びながら、勸玄君と手をつなぎ、駅から新勝寺までの参道約800メートルを1時間以上かけて練り歩いた。

 本堂に到着すると、海老蔵は「(初代團十郎から)350年のお付き合いがありますが、父、私、せがれの代まで、末永く応援の程を宜しくお願いします」とあいさつし「せっかくですから、せがれからもひとことごあいさつを」と勸玄くんにマイクを渡すサービス。勸玄くんは「堀越勸玄です。歌舞伎の道に進みたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします」と歌舞伎俳優の道を歩むことを初めて公言。堂々としたあいさつは大きな拍手を浴び、横で見守っていた海老蔵の母・堀越希実子さんも思わず涙を見せていた。

 成田山は、江戸時代に初代市川團十郎が子宝に恵まれなかった際、同所の不動明王に参詣し祈願したところ、後の2代目が誕生したことから、代々帰依。屋号の「成田屋」も、成田山が由来となっている。2010年7月には昨年6月に亡くなった妻・麻央さんと結婚奉告参詣で訪れている。

 麻央さんが亡くなってもうすぐ1年になるが、海老蔵は心境について「まだまだね…。世の中の方々はそう思わないかもしれないけど。家族としてみれば、言葉にするまでもない」。麻央さんのお別れの会については「考えてますけど、あまり公ではなくやろうかなと思ってます。麻央がお世話になった方、お別れをしたかったけどできない方が大勢いらっしゃるので、そういう方々のためにもしなければいけない」と話した。

 歌舞伎座5月公演「團菊祭五月大歌舞伎」(5月2~26日)では、海老蔵が不動明王など5役を演じる「雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)」が上演される。

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