【ドバイ国際競走】リアルスティール、2年ぶりターフ競走制覇へ爆発力ため込んだ

スポーツ報知
ダートコースで気合十分のリアルスティール

 2年ぶりのドバイ・ターフ制覇がはっきりと見えた。リアルスティールは坂井(レースはバルザローナ)を背に、ダートコースで単走。肩ムチを入れながら手綱を引っ張り、あえてトップスピードには乗せず4ハロン53秒8―12秒1で終えた。

 レースと同じ芝ではなく、ダートでの最終追い切りだった。矢作調教師は「芝コースが硬いのが気になっていた。だいぶ柔らかくなったとはいえリスクを冒す必要はない。気合だけ乗せて当日にエネルギーをため込む感じにした。手前の替え方、走り方、息の入れ方、全てが良かった」と意図を説明した。直線で鮮やかに抜け出した16年のように、レース当日に末脚を爆発させるつもりだ。

 連覇を目指して現地で調整していた昨年は、鼻出血を発症したため無念の回避。今年は当初、デットーリを予定していたが、英国のモナークスグレンに騎乗するため急きょバルザローナに乗り替わり。道は険しかったが、矢作師は「僕は日本の馬が強いと思う。ドバイで実績のあるジョッキーを信頼したい」。モンテロッソで12年のドバイ・ワールドCを制した26歳のホープに全てを託す。

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