ドラマティックなブルーアイズと無造作ロブヘア。
ふっくらとした輪郭に整った目鼻立ちをもつジェニファー・ローレンス。柔らかくフェミニな魅力を持つため、ヘア&メイクはシャープに引き締めるアレンジが多い。なかでも、ナチュラルにおろしたロブヘアにインディゴブルーのアイメイクを合わせたルックは、彼女のタフな美しさを軽やかに表現したもの。ライトピンクのリップも、思わず吸い込まれそうな目もとを引き立てて。
グラマラスを極めるキャットアイズとハイシニヨン。
ジェニファーのメイクで欠かせないのが、眼差しを強めるスモーキーアイ。レッドリップでセクシーに装った時も、ブラックとグレーのキャットアイ風メイクでさらなるインパクトを注入。アイ、リップともに辛口な仕上がりのメイクに、すっきりとしたハイシニヨンヘアでクールに統一して。ヘアアレンジを引き算することで、ゴージャスなのにこなれた雰囲気が感じられる。
柔らかでノスタルジックなカーリーヘアと暖色系メイク。
ダウンヘアはストレートアレンジが多いジェニファーだが、最近はボリューミーなカールヘアもお気に入り。くしゃっと空気感を出して、どこか70年代っぽく仕上げるのがお決まりだ。そんな髪型に合わせて、メイクもバーガンディ色のシャドウとレッドベージュのリップでレトロライクに。温もりのあるカラーパレットが、女性らしい魅力をうまく引き出している。
イノセントなレッドリップと濡れ髪ヘア。
ドレスアップに欠かせないレッドリップも、合わせるヘア&メイクで180度スタイルチェンジするジェニファー・ローレンス。前出のスモーキーなキャットアイズの時はとことんグラマラスだったのに対し、このルックでは控えめなアイメイクでピュアなムードに。唇のマットなテクスチャーや、ボリュームを抑えたウェットヘアもトレンド感満点で、赤リップをモダンに昇華。
ファッションにリンクさせた編み込みヘアとカーキアイズ。
どんなシーンでもウェアとヘア&メイクの調和が見事なジェニファー。なかでもカーキ色のジャケットを羽織った時は、ハンサムな美しさをヘア&メイクで表現。ジャケットと同色の囲みアイメイクは、シャイニーな発色がさりげない華やかさをプラス。前髪を立ち上げた編み込みヘアもすっきりとしたフォルムで、クールなジャケットスタイルのアクセントに。
ロマンティックなゆるふわアップとシャイニーメイク。
スタイリッシュなアレンジが多いジェニファーにしては珍しい、ふんわり優しいヘア&メイクの秀逸例。後れ毛たっぷりのローシニヨンは、今にも崩れそうなくらいラフなのに、顔まわりを優美に見せる計算されたバランス。カッパー色とピンクブラウンのグラデーションアイズも、ノーズから目尻の先までふわりとぼかしこんで陰影を深めて。シアーなピンクリップが引き立て役となって、表情までドリーミーに演出。
タフネスビューティをつくる目力メイクとスリークヘア。
女戦士やスパイなど、勇敢でタフなヒロインを演じさせたら右に出る者はいないジェニファー・ローレンス。ヘア&メイクも、そんな役柄を彷彿させるような辛口アレンジがピタリとはまる。ダークグレーのアイメイクでスパイシーに装った時も、太めのストレート眉でとことん目力を強めて。セミロングのストレートヘアもシャギーを生かしたスタイリングで、クール&セクシーを印象付けている。
Text: Rie Maesaka Editor: Rieko Kosai