2018年3月15日
AIによる芸術は人間を凌駕するのかな?
AIの進歩が甚だしい今日このごろ、あと何年で人間しかできないことが消滅するのかなんていうペシミスティックな話題で盛り上がることも多くなっているようですね。
そんな煽りばかりの中身のない記事が目に付くなかで、しっかりと技術側から論じている記事がありました。
Mugendai(無限大)
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AIは人間と同じように、芸術性を獲得できるか? | Mugendai(無限大)
| AIが目指す究極のゴールは「創造性の獲得」だといえるかもしれません。私たちと同じように話し、思考し、創造できるコンピュータ・システムをつくり上げる夢を、人々は抱き続けてきました。 まさに創造性のフロンティア。果たして、そんな夢が実現するのでしょうか? AIは創造性を獲得できるのか? 近年、AIは目覚しい進歩を遂げています。ビジネスの領域はもちろん、アートの分野でも数々の先進的な試みがなされています。2016年に、IBMはWatsonを使って映画『Morgan』の予告編を作成する研究に取り組みました。
コンピュータで人間の思考がほぼほぼシミュレーション出来るのであれば、芸術行為もコンピュータで生み出すことが出来るという理論には破綻がないはず。
逆に、赤いカラスがいることの証明のように、芸術にはなり得ない、人間しか芸術を生み出せないマテリアルの存在か浮き彫りになれば、それはそれでコンピュータのお手柄になるのかもしれません。
また、ニュートンと林檎の樹や、エジソンと失敗の関係のように、天才が天才と呼ばれる業績を残すにはなにがしかの外的要因が必要かもしれず、そうなればコンピュータ単体での芸術が成り立たなくても、人間のサポートすなわち「人間と機械の共同作業」で新しい芸術が生まれてもいいことになる、いやむしろその可能性のほうが有効であるような気がするんですが。
すでにアシカが習字をしたり、象が絵を描いたりしているのを考えれば、コンピュータがそれ以上のことが出来ても不思議はないはず。
もしかしたら我々はコンピュータに高望みしすぎて、すでに彼らが芸術の領域に侵食しているのに気づかないようにしているだけなのかもしれません。