設楽悠太が16年ぶりの日本記録更新!東京マラソンで2時間6分11秒…報奨金1億円ゲット!

スポーツ報知
設楽悠太

 東京マラソンは25日、東京都庁スタート、東京駅前ゴールの42・195キロで行われ、設楽悠太(26)=ホンダ=が2時間6分11秒で2位に入り、高岡寿成(現カネボウ監督)が2002年にシカゴでマークした2時間6分16秒の日本記録を16年ぶりに更新。2015年に日本実業団陸上競技連合が創設した日本記録突破報奨金の1億円を手にした。ディクソン・チュンバ(31)=ケニア=が2時間5分30秒で優勝。昨年、国内大会最高記録の2時間3分58秒で優勝したウィルソン・キプサング(35)=ケニア=は16キロ過ぎに途中棄権した。

 設楽悠太は東洋大に双子の兄・啓太(日立物流)とともに大学駅伝で大活躍。2、4年時には箱根駅伝を制した。14年に卒業後、ホンダに入社。16年リオ五輪1万メートルに出場し、29位。昨年2月の東京でマラソンデビューし、2時間9分27秒と健闘した。昨年9月にはハーフマラソンで1時間17秒の日本最高をマーク。8日後に行われたベルリンマラソンでは2時間9分3秒の自己ベストを更新した。3度目のフルマラソンで大仕事をやってのけた。

 この日は、井上大仁(ひろと、25)=MHPS=と序盤から激烈な日本記録更新バトルを展開。31キロで一度、井上に引き離されたが、38キロで逆転。40キロの給水ポイントではスペシャルドリンクについていたワッペンを右腕に巻き、魂のラストスパートを繰り出した。「沿道から『1億円を取って来い』という声をかけてもらって最後、頑張れた。今は休みたい。3月は走りません」と笑顔で話した。ただ、決して満足はしていない。「記録より勝つことを意識していた。トップが見えていたが、限界でした」と率直に話した。

 東洋大の恩師、酒井俊幸監督(41)も沿道で応援。「悠太の潜在能力抜群は計り知れない。暑さにも強いので、真夏に行われる2020年東京五輪マラソンでも期待しています」と高く評価する。16年ぶりに日本男子マラソン界の時計を進めた設楽悠は、2年後に迫った東京五輪でメダル獲得を目指す。

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