知英と竹中直人の“心”と“身体”が入れ替わる!? 映画『レオン』インタビュー
撮影 石井小太郎 (C)スマダン

スマホマガジン「Hot-Dog PRESS」で連載し、絶大な人気を誇ったオリジナル漫画が原作の映画『レオン』が、2月24日(土)より全国ロードショーとなる。公開に先駆け、同映画で初めて長編映画の主演を務めた知英さんと、劇中で知英さん扮する主人公・小鳥遊玲音と入れ替わってしまうワンマンオヤジ社長を演じる竹中直人さんにインタビューを遂行。同映画で初共演となった互いの役者としての魅力はもちろん、撮影秘話や印象に残っているシーンなどを大いに語ってもらった。

映画『レオン』あらすじ


彼氏にフラれ、会社もクビになった地味な派遣OL・小鳥遊 玲音(知英)と、女好きなワンマン社長・朝比奈玲男(竹中直人)。ふたりは偶然にも同じ車の事故に巻き込まれ、目が覚めると、互いの心と身体が入れ替わってしまっていた――。地味な派遣OLの姿になった社長と、社長の姿になった派遣OL。性別も社会的地位も、何もかもが正反対の二人が巻き起こす逆転劇とは……。

知英 「竹中さんと一緒の撮影現場が楽しくて仕方がなかった」


――映画『レオン』の完成作をご覧になっていかがですか?

竹中直人(以下、竹中):私は知英の日本語の上手さに圧倒されました。(日本で本格的に女優業を始めて)たった4年でしょ? 映画『レオン』の本読みがあったのは2016年12月だったんですけど、そこでの美しい日本語の音色に驚きました。

知英:とても嬉しいです。竹中さんに初めてお会いしたときはあまり話せなかったんですが、私、前からずっとファンだったんですよ。

竹中:わあ、本当? ありがとう。

知英:そうなんですよ。だから共演できたことが本当に嬉しくて。初めは“どういう風に話しかけれいいんだろう”と思っていたんですが、実際にお話しするとフレンドリーな方で。笑わせてくださったり、わかんないときには教えてくれたり、演技の時はとにかく声に圧倒されました。竹中さんのその低い声が、私の心のなかで響いたんです。
知英と竹中直人の“心”と“身体”が入れ替わる!? 映画『レオン』インタビュー
撮影 石井小太郎 (C)スマダン


――役者としての知英さんの魅力と、そして知英さんから見た竹中さんの役者としての魅力とは?

竹中:知英はやっぱり判断力。洞察力っていうか、直感的に解する力がある人だと思いますね。

――アドリブも多かったのでしょうか?

竹中:アドリブという形ではないですが、知英は理屈じゃないところで役を捉えてくれる。あとは、自分のなかのリズム感を持っている。たまに理屈で考えちゃう女優さんもいたりするんですけど、知英はそういうのじゃない。だから、一緒に芝居をしていてもとてもやりやすいんです。ドラマ「オーファン・ブラック ~七つの遺伝子~(東海テレビ)」のときも、役によって佇まいや歩き方を本能的に変えている感じがして。本能が、触覚がすごく伸びている方だと思いましたね。なんでもできるなって。
知英と竹中直人の“心”と“身体”が入れ替わる!? 映画『レオン』インタビュー
撮影 石井小太郎 (C)スマダン


知英:ありがとうございます。嬉しい! こんな言葉をいただいたの初めてです。私は元々日本のドラマや映画が好きで、竹中さんが出演している作品も昔から見ていたんです。竹中さんは役に入ると、いろいろな表情を持っていらっしゃって、そのエネルギーに感銘を受けたし、撮影現場の雰囲気を柔らかくする力も素晴らしいなと思っていて。

また、撮影中にも笑わせてくれて私の緊張をほぐしてくれたり、撮影現場で毎日一緒にいても楽しくてしょうがなかったです。年齢も私と離れているし、劇中に竹中さんに「お前」とかいう役だから“大丈夫かな”と心配もしていたんですけど、全然そういうのもなくて。毎日竹中さんに会うのが楽しみで仕方なかったですね。

竹中 「誰と入れ替わるかが一番気になっていた」


――今回のストーリーは性格が正反対のOLと社長が入れ替わるという設定なんですけど、この設定を聞いたときはいかがでした?

竹中:僕は「どなたと一緒だろう」って。設定よりも共演者のことが気になりましたね。

知英:私もそうでした。

竹中:共演者聞いたときに「おお、知英なんだ」って感じでしたね。だから設定は後からついてくる感じかな。
知英と竹中直人の“心”と“身体”が入れ替わる!? 映画『レオン』インタビュー
撮影 石井小太郎 (C)スマダン


――実際に入れ替わって、目の前に本人がいるわけじゃないですか。互いに協力し合って役作りしたりしたのでしょうか。

竹中:本読みのときに、お互いの話し方のリズムは意識していたね。といっても結局は撮影現場の瞬発力というか。直感的なものが動かしていく感じですかね。

知英:本読みのときからそういう風に言ってましたもんね。

――お互いのことを知っていけば知っていくほどやりづらいな、とか、逆にやりやすいなってあったんですか?

竹中:やりづらいってことはなかった。

知英:そうですね。私がすごく助かったのは、自分のセリフを竹中さんが読んでくださったこと。竹中さんの声でセリフを聞いたことで、役に入りやすくて。逆に竹中さんが入れ替わった私を演じたときは、友達みたいな感覚でした。一緒に遊んでくださって楽しかったです(笑)。

竹中:おかしかったのが、僕が目を開けて寝てる上に知英が乗っかってるっていう映像は普通じゃ見れない。なかなか衝撃的なカットだったと思いますね。俺、笑いこらえるの必死でしたもん。
知英と竹中直人の“心”と“身体”が入れ替わる!? 映画『レオン』インタビュー
映画『レオン』劇中シーン


知英:ずっと笑ってましたよね。

――身体を元に戻そうとして奮闘しているシーンですね。

竹中:そこは忘れられないですね。衝撃的なカットとして。

知英:確かに(笑)。私が「すみません、失礼します」と言って、竹中直人さんの上に勢いよく乗って。そこからずっと2人で笑っていました。

――入れ替わってみた役っていうのはどういうものなんですか、演じやすいのか、それとも難しかったりとか。

竹中:役作りで難しいと思うことはあまりないかな。役者もある意味、譜面みたいなものでそれを監督や共演者の方とお会いするなかで掴んでいって。映画『レオン』に関しても、それは楽しくできたんじゃないかな。


知英「私と入れ替わった竹中さんは、可愛くてしょうがなかった」


――お互いからみた入れ替わりっぷりはどうでしたか?

知英:竹中さんが可愛くてしょうがなかった。

竹中:いやいや(笑)。僕は見ての通り、このテンションだからね。

――もし叶うのであれば、入れ替わってみたい人とかいます? 例えば共演者の方とか。

知英:私は『レオン』と同様に、竹中さんと入れ替わってみたいです。今までの人生もすごかったんだろうし。
知英と竹中直人の“心”と“身体”が入れ替わる!? 映画『レオン』インタビュー
撮影 石井小太郎 (C)スマダン


竹中:うわ~覗かれそうでこわいなぁ(笑)。でも意外に寂しがりやだったりするよ。

知英:そこも含めて覗いてみたいです。竹中さんは普段から素敵な方で、品があって、憧れの男性なので。

竹中:いや~身体が入れ替わっても脳は入れ替わらないから。映画でもやったけど、かなりびっくりすると思うよ。

知英:そうかなぁ。

竹中:私はそんな知英に褒められて嬉しいですけど。
知英と竹中直人の“心”と“身体”が入れ替わる!? 映画『レオン』インタビュー
撮影 石井小太郎 (C)スマダン


――事前に拝見させていただいて、コメディかと思いきや違う展開になるというところも含めて、改めて映画『レオン』の見所を伝えるとしたら?

竹中:もちろん全部を通して見どころなんですが、しいて言うなら「入れ替わった瞬間」かな(笑)。

知英:2人が目を覚まして、身体が入れ替わってることに気づくシーンは本読みのときからこだわっていたところですもんね。

竹中:想像を絶するシーン。僕のなかで一番印象に残っている。

知英:多分みんなもすごくびっくりすると思う!

――それでは最後に、映画を楽しみにしてる読者の方にメッセージをお願いします。

知英:私が初めて挑戦するコメディであり、しかも長編映画の初主演ということで。私は竹中さんと入れ替わりものができて、安心して自分のプライドを捨てて全てやりきったと思っています。竹中さんという役者さんがいるから、それがエネルギーに変わって何をやっても安心だったんですよ。だからその力を込めて作った作品を、皆さんに見てもらいたいなって思います。また、コメディだけじゃなくて感動的な展開もあるところも注目してもらいたいです。

竹中:僕と入れ替わってしまった知英の芝居につきますね。ダイナミズムに溢れている。それをぜひ、劇場で体感してほしい。
知英と竹中直人の“心”と“身体”が入れ替わる!? 映画『レオン』インタビュー
撮影 石井小太郎 (C)スマダン

撮影/石井小太郎
スタイリング/Kan Cheran(知英さん分)、伊島れいか(竹中さん分)
メイク/榎戸恵美(知英さん分)、和田しづか(竹中さん分)
取材・文/日野綾

知英さん&竹中さんの“サイン入りポスター”をプレゼント!


映画『レオン』の公開を記念して、1名様に知英さんと竹中直人さんのサイン入りポスターをプレゼントいたします。

応募方法は下記の通り。
(1)スマダン(@suma_dan)の公式ツイッターをフォロー
(2)下記ツイートをリツイート
 応募受付期間:2018年2月19日(月)11:00~2018年2月28日(水)12:00まで




※非公開(鍵付き)アカウントに関しては対象外となりますので予めご了承ください。
※当選者様へは、3月1日(木)にスマダンアカウント(@suma_dan)からダイレクトメッセージをお送りいたします。その際、専用フォームから送付先に関する情報をご入力いただきます。
※当選した方に入力いただく情報はエキサイト株式会社がプレゼント発送に使用するものです。また、提供された個人情報は、同社サービスに関する連絡に限定して利用されます。
※3月5日(月)までに返信をいただけなかった場合は、当選無効とさせていただきますのでご了承ください。

皆さんのご応募をお待ちしております!
(スマダン編集部)

作品情報


『レオン』
2月24日(土)より新宿バルト9ほか、全国ロードショー
配給:ファントム・フィルム
(C)清智英・大倉かおり/講談社・2018映画「レオン」製作委員会
公式サイト:http://reon-movie.com/