【中日】松坂、２３日“完全シャットアウト”で入団テスト

　中日が、２３日に行う松坂大輔投手（３７）＝前ソフトバンク＝の入団テストを、選手すら閉め出す“完全シャットアウト”で実施することが２２日、分かった。球団首脳が「必要最低限の人数しか入室できないようにする。選手も例外でない」と明かした。

　当日はナゴヤ球場で選手会合同自主トレも行われるが、テストが実施される同球場の屋内練習場をナインが利用できるのは午前中と夕方以降。松坂が投球を披露する午後２時前後は厳戒態勢が敷かれる。

　昨年１２月２１日にテスト実施が発表された際、球団側は「取材ＯＫ」のスタンスだった。だが、今月１４日になって西山球団代表が一転、「騒がしい中でやりたくない」と報道陣への非公開を打ち出した。それでも選手らの出入りに制限は設けないとして、若手を中心に「テストの様子を見てみたい」という声も上がっていた。そのため当日は駐車場に面したシャッターは閉じられ、屋内練習場に併設されたトレーニング室の出入りも逐一チェックされる。球団首脳は「他の選手には迷惑をかけることになるが…」と理解を求めた。

　松坂は自主トレ先の米ロサンゼルスから２０日に帰国し、この日まで練習場所を明かさない“隠密調整”を続けていた。テストを見守るのは西山代表、森監督、投手コーチ、友利国際渉外担当ら極めて少数になる。合格すれば即日、入団会見が行われる。“怪物のカーテン”で覆われた中、竜の松坂が誕生する。