成河、初の一人舞台で38役に挑戦

スポーツ報知
初の一人舞台で38役に挑戦する成河

 俳優の成河(そんは、36)が、初の一人芝居舞台「フリー・コミティッド」(来年6月29日~7月22日。東京・DDD青山クロスシアター)で全38役に挑戦することが27日、分かった。

 2000年に米ニューヨークで初演され、米国、英国で何度も再演された人気作。今回が日本初演となる。演出は千葉哲也氏(54)が手掛け、成河とは11年の「NOISES OFF」以来3度目のタッグ。

 主人公のサム(成河)は売れない俳優で、米マンハッタンの超人気レストランの予約電話受付係。満席の店内でオーディションの合否を待つ中、次々に電話で店の予約をもぎ取ろうとする客を断ろうと奮闘する。

 成河が演じるのは、金持ちの社交界夫人、レストラン支配人、ゲイの美容師、大柄でタフなフランス人女性、下っ端のマフィアなど風変わりなキャラばかり。「1人38役という無謀な挑戦をします」と意欲をみせた。声や表情を次々に変えてめまぐるしいテンポで展開。「瞬時にそれと分かる人物の特徴を38パターン作らなきゃいけないので大変ですが、取材と観察を地道に積み重ねてやっていこうと思います」と力を込めた。

来年6・29~初の一人舞台 今年は、劇団☆新感線の舞台「髑髏城(どくろじょう)の七人 Season花」の天魔王役などで抜群の存在感を発揮。来年は1月9日開幕の舞台「黒蜥蜴」(東京・日生劇場)など出演作が続く。03年の舞台デビューから15年を迎える節目の年。「出演者が1人である利点を生かして、自由に楽しく創作していきたいと思います」と初の一人舞台に期待を膨らませた。

 ◆成河(そんは)1981年3月26日、東京都生まれ。36歳。2002年「北区つかこうへい劇団」に入団し、03年舞台「飛龍伝」でデビュー。以降、舞台を中心に活動。08年文化庁芸術祭の演劇部門新人賞、11年には読売演劇大賞で優秀男優賞を受賞。ドラマは14年NHK連続テレビ小説「マッサン」、映画は15年「脳内ポイズンベリー」、17年「美女と野獣」(吹き替え版声優)など。168センチ。

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