シナモンパウダーをふりかけ、ちょっぴりスパイシーな「シナモンハニーラテ」(530円)

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福岡のスペシャルティコーヒーの代表格「manu coffee(マヌコーヒー)」が、市内5店舗目となる「manu coffee roasters(マヌコーヒーロースターズ) クジラ店」を2017年7月、福岡市中央区白金にオープンした。グループの旗艦店となる、焙煎所を備えた新しいロースタリー&カフェに注目だ。

【写真を見る】ビル1棟を丸ごと店舗にしてグループ最大のキャパシティを誇る

■ グループ初となる焙煎所を備えるカフェ

自社焙煎した豆をベストな手法と技法で1杯1杯丁寧に抽出する、スペシャルティコーヒーの専門店「manu coffee」。新店舗は石材屋だった2階建てビルを1棟丸ごとリノベーションして、1階が豆の販売・製造・焙煎スペース、2階がカフェになり、屋上は今後店頭で使用しているハーブなどを栽培する予定。

今回、アメリカ・ローリング社の熱風式焙煎機「スマートロースター」を新しく導入。春吉にある自社焙煎工場に加え、同店でも焙煎を行う。

■ バリエーション豊富なコーヒーメニュー

コーヒー系ドリンクは20種類以上とバラエティ豊か。フレンチプレスコーヒーをはじめ、エスプレッソベースのアメリカーノやカフェラテ、スパイスが香るアレンジラテなどがそろう。

なかでもオススメは、豆の味がストレートに抽出される「フレンチプレスコーヒー」(520円)。豆はブラジル、アフリカ、中南米のものなど常時6種類から選べ、訪れるたびに新しい種類に出合える。

バリスタ渾身のラテアートが美しい「カフェラテ」(520円)は、ミルクと相性のいいクジラブレンドを使用する。しっとり濃厚な「チーズケーキ」(330円)や、クジラの形をしたかわいらしい「モンスタークッキー」(220円)など、コーヒーにぴったりのおやつもある。

また、オープンを機に、オリジナルブレンドコーヒーを「クジラブレンド」(100g540円〜)にリニューアル。ブラジルを中心にさまざまな国の豆をブレンドし、複雑で繊細な味わいに仕上げている。普段使いしやすいお手ごろな価格で購入できるのもうれしい。

■ フォトジェニックなこだわりのインテリア

1階はイエローやブルー、濃いピンクを配色し、ビビットな色で統一。壁には福岡を拠点に活動する「NONCHELEEE(ノンチェリー)」や、クリエイター集団「OILWORKS(オイルワークス)」のPOPY OIL(ポピーオイル)のアートなど、福岡にゆかりのあるアーティストの作品が飾られている。物販もあり、店で使用している波佐見焼の「マグカップ」(3240円)などオリジナルグッズも充実する。

広々とした2階のカフェスペースは、コンクリート打ちっぱなしの壁で、席と席の間は糸で編んだオブジェで仕切ることもできる。オブジェはオープン前日までスタッフ総出で手作りしたとういう裏話も。一角には畳敷きの小上がりもありのんびりくつろげ、インドネシアの生豆の袋を再利用したというクッションもかわいい!

ところでクジラ店という名前は、店のすぐそばの地名「平尾」の由来がクジラだったことから名付けたそうだ。古くから日本人にとって信仰の対象になるほど特別な存在だったクジラのように、店が愛されるようにという思いが込められている。「manu coffee」の中でも最大規模を誇る同店は、まさにビッグなクジラサイズ!今後グループの中心的な場所になりそうだ。

[manu coffee roasters クジラ店]福岡県福岡市中央区白金1-18-23 / 092-707-0306 / 10:00〜21:00 / 無休

【九州ウォーカー編集部/文=秋武宏美、撮影=関 征士(一部を除く)】(九州ウォーカー・秋武宏美)