IIJとMS、事業継続性向上でクラウド移行を支援--電力消費も削減

 インターネットイニシアティブ(IIJ)と日本マイクロソフトは4月27日、既存の情報システムのオンプレミス環境からクラウド環境への移行を共同で支援すると発表した。企業のサーバ運用に伴う電力消費量の削減と事業継続性の向上を目的にしている。

 具体的には、両社はWindows Server環境で構築されたメールサーバやデータベースサーバ、ファイルサーバなどを短期間、低価格で信頼性の高いIIJのクラウドサービス「IIJ GIOサービス」へ移行するための支援を行う。移行を推進する新体制として「IIJ GIOクラウドマイグレーションファクトリー for Windows」を5月から提供する。

 東日本での電力事情の緩和と企業の事業継続性、生産性の向上を目的に、既存のWindows Server上で動作するソフトウェア資産を、クラウド上へ移行するための支援を共同で実施する。クラウドへの移行でサーバ台数と消費電力を削減し、西日本を中心に設備を展開するIIJ GIOサービスを活用することで、東日本での電力消費量の削減にも寄与できるとしている。

 両社は、オンプレミス環境で動作するソフトウェアを、クラウド上の仮想サーバへ移行するためのツールを活用し、短期間かつ低価格でのクラウド移行を支援する。Novellの「PlateSpin」をもとに検証と移行を自動化するツールを作成している。このツールを適用することで、保守サポート期間が満了している「Windows 2000 Server」も、一時的にIIJ GIOサービスに移行でき、最新OSへの円滑な移行手段として活用できるとしている。

 マイクロソフトのハイパーバイザ「Hyper-V」と管理ツール「System Center」を利用することで、IIJ GIOのWindowsサービスは高い信頼性を確保しており、実績も多いという。IIJ GIOが提供しているセキュアなネットワークサービスを組み合わせることで自社保有のサーバと同等の信頼性とセキュリティをワンストップで提供する。

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