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橋本知事が退任 「大変幸せな6期24年」

退任式で花束を受け取る橋本昌知事=25日午前11時半ごろ、水戸市笠原町、菊地克仁撮影
退任式で花束を受け取る橋本昌知事=25日午前11時半ごろ、水戸市笠原町、菊地克仁撮影


8月の知事選で敗れ、任期満了を迎えた橋本昌知事(71)の退任式が25日、水戸市笠原町の県庁県民ホールで開かれた。橋本氏は「皆さんの支援、ご協力に感謝したい。大変幸せな6期24年だった」とあいさつし、県職員など約1500人の拍手に送られて県庁を後にした。

橋本氏は同日、県議会の正副議長にあいさつ後、最後の庁議、定例記者会見に臨んだ。退任式で橋本氏は、1999年の県庁移転や市町村合併、東日本大震災など数々の災害を振り返り、「県民の力でしっかり乗り越えてきた。茨城には限りない未来がある。国体や五輪など重要な行事を成功させてほしい」と述べた。

山口やちゑ副知事から「(前知事逮捕の)混乱した県政を収め、バランスの取れた県づくり、発展の道筋を付けてくれた」と送別の言葉を受け、橋本氏は職員や支持者らから花束を受け取った。「24年間ありがとうございました」と横断幕が掲げられ、「感謝」「ありがとう」と書かれたプラカードを手にする女性たちの姿もあった。

橋本氏は拍手の中で感慨深げに来場者を見渡し、威勢のいい県庁神輿(みこし)会の三本締めとおはやし会の太鼓の音が響く中、エスカレーターを下りながら涙を拭う場面もあった。玄関で深々と一礼後、公用車内で手を振りながら県庁を後にした。

橋本氏は東海村出身、東大法学部卒。自治省(現総務省)に入り、93年のゼネコン汚職に伴う出直し知事選で初当選し、6期務めた。

知事選に初当選した大井川和彦氏(53)は26日就任し、職員訓示や記者会見に臨む予定。 (黒崎哲夫)

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