六右衛門日誌 政宗公騎馬像と曼珠沙華 | 伊達武将隊公式ブログ

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仙台・宮城の魅力を伝えるべく、
杜の都・仙台に蘇った伊達政宗公と家臣たち。
「ともに前へ、仙台・宮城・東北!」を合言葉に、令和の世へいざ出陣!

常長にござる。


いい天気ですなー。

拙者は己が鉄籠(自動車)を運転して柴田町へ。

仙台城にある政宗公騎馬像を製作した柴田町槻木出身の彫刻家 小室達(とおる)殿の企画展に行って参った。

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若くして才能を開花させた小室達殿。
政宗公騎馬像製作を引き受けてからは他の作品の製作を一切やめ、騎馬像製作一筋に励まれた。

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政宗公の歴史を紐解き、甲冑や馬具の研究者に学び、馬の動き方を研究し、3年の歳月をかけて昭和10年に完成。

小室達殿が、文字通り全身全霊をかけて造られたのが政宗公騎馬像は、東京から陸路仙台に。沿道には歓迎の群衆が溢れ、祝いの歌「さんさ時雨」の大合唱であったという。

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写真資料も充実してあったが、何より感動したのは昭和62年の河北新報の特集記事。
小室達殿の日記や当時の資料をもとに全13回に渡り掲載。小室達殿の騎馬像にかける想いが痛いほどに伝わって参った。

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初代騎馬像は、昭和19年、太平洋戦争の戦況悪化に伴い金属供出。出陣式と名付けられたその場に、作者である小室達殿も出席。その胸の痛みは計り知れない。

戦後、騎馬像は溶かされずにバラバラになって塩釜の鉄集積所にあるのが発見される。
はじめは全身が揃っていたが、戦後の混乱・困窮した中、一年後に買い戻した時には胸から上のみ残し、溶かされていた。

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昭和39年に原型の石膏像が柴田町に保管されていたため、政宗公騎馬像は復元され、今にいたる。
しかし、すでに小室達殿は亡くなられており、自分が造った騎馬姿の政宗公を見ることはなかった。

小室達殿と政宗公騎馬像のさまざまな物語、この企画展にて深く知ってほしい。

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原型の石膏像は耐震のため現在は解体されている。企画展では胸から上の部分を展示している。

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小室達殿の他の作品もござった。


さて、会場となっている「しばたの郷土館」は船岡城址公園のすぐ麓。

その船岡城址公園では「しばた曼珠沙華まつり」を開催中にござる。

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綺麗でござった。


「伊達政宗騎馬像と小室達展」は会期を延長して10月15日まで開催しておる。

是非是非、二つ合わせて行ってみてほしい。
支倉おすすめにござる!!


支倉六右衛門常長