<中日3-2横浜>◇26日◇浜松

 土壇場で岩瀬仁紀投手(36)が2点を奪われてリードが1点に減り、なお2死二塁のピンチをしのいだ。日程変更の影響で1カード試合のなかった中日が、何とか連敗を3で止めた。守護神は「チームが勝ててよかった。それが一番」と胸をなで下ろした。

 2試合連続の零敗から5日ぶりに仕切り直しとなった試合で、待望の先取点が入ったのは3回。1死一塁から荒木と井端の連打で24イニングぶりの得点が入った。盛り上がるムードに乗り、不振のブランコも2点適時打で続いて気迫を示した。

 1死から井端と森野の連打で一、二塁とした8回など、追加点が奪えず、21日までの最近5試合で計4得点だった打線が不振を脱したとはいえない。それでも少ない好機をものにして、投手力で逃げ切るのが中日の勝ちパターン。

 6安打3得点の攻撃は迫力不足だが、投手陣は先発のネルソンが粘り、浅尾、岩瀬で逃げ切った。最後は苦しんだ今季3勝目は、中日らしくはあった。落合監督は「投打とも徐々に良くなっていくって」と繰り返した。この1勝を、浮上のきっかけにできるか。