香港で5000円のAndroid 2.2搭載フルキーボードパソコンを発見! これが凄まじい出来栄えで...

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    香港で5000円のAndroid 2.2搭載フルキーボードパソコンを発見! これが凄まじい出来栄えで...

    恐るべしチャイナパワー!

    超激安のAndroidタブレットを奮戦してゲットした2010年。新たに年が改まって訪れてみた香港で出会ってしまったのは、Android 2.2をOSに採用したフルキーボードを搭載するノートパソコン型の「EPC」でした。至る所で見かけるようになったタブレットの次なるヒットを目指してもいるのかな? 驚きの値段に思わず財布のヒモが緩み、速攻で衝動買いしちゃったのですが、これがなかなかの仕上がりでして...

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    昨春は日本よりも一足早くiPad祭りの様相を呈したかと思いきや、昨秋は会場をAndroidが埋め尽くす形になった恒例の「香港エレクトロニクスフェア」の各ブースにおいて、今春は世界各国から訪れた過去最高の12万人近い来場者で賑わう中で、やや革新的な発表の盛り上がりには欠けたものの、引き続きAndroidを採用した魅惑の新製品群が注目を集めていましたよ。

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    日本ではスマートフォンとノートパソコンの間に位置する「スマートブック」というカテゴリーにて、NECがAndroid 2.2を搭載したQWERTYキーボード装備の「LifeTouch NOTE」を発売してますけど、そんなフルキーボードとAndroidの組み合わせが一種のブームになろうとしているような気がしました。その中でも完成度の高そうな中国は広東省深センに本社があるShenzhen BLY Technologyのブースで展示販売されていたEPCなのですが...

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    まず驚くべきはその価格です。Shenzhen BLY Technologyは5インチから10.1インチまでの各種サイズでAndroidタブレットを発売しているんですけど、そのいずれのラインナップよりも安いのが7インチのWSVGA表示ディスプレイを搭載したフルキーボードを備えるEPCでしたね。コンパクトなタブレットよりもノートパソコン型のデザインにしたほうが値段が下がる傾向にもあるようです。なぜなんでしょうかね? 箱の中に入っていたのは本体と電源アダプターと小さなマニュアルだけのシンプルなセットでしたが、これで480香港ドル(約5100円)というのは破格ですよ!

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    ちょっとまずはスペックをチェックしてみますと、CPUにはVIA8650 800MHzプロセッサーが搭載されており、256MBのRAM、2GBのフラッシュメモリーを装備。インターネット通信環境は有線&無線LANに両対応していましたよ。このRAMの容量では心もとない気もしますが、激安にしてはなかなかの性能ではないでしょうかね。

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    さらに一体どれほどの周辺機器が対応しているのかは謎なんですけど、USBポートも背面や側面へ豪華に3個も備えちゃっています。反対側の側面にはSDカードスロットもあって、最大32GBまでのSDカードがサポートされているとのことですね。なにより最大の魅力となるQWERTY配列のフルキーボードなんですが、まずまずの打ちやすさで、明らかにタブレットのソフトウェアキーボードよりは生産性のアップを期待できそうですよ~

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    じゃじゃ~ん、無事に電源を入れて20秒ほどで起動しました。これなら軽く持ち歩いて、いざ電源オンからの待ち時間でさえも気にならないレベルでしょうね。

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    非常にOSとしての完成度も高いとされるAndroid 2.2の魅力の1つに、パソコンと同じ「Adobe Flash 10.1」にフル対応してきていることが挙げられますが、わりと重めのギズモードのサイトだって、画面は小さいですけどフルに表示が可能でした!

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    ただ、このディスプレイがタッチ対応だったらなって感じる場面は多々ありましたね。やっぱりAndroidは基本がハードウェアキーボードをメインに設計されたユーザーインターフェース(UI)ではないでしょうからね。なぜか不要なはずのソフトウェアキーボードがいちいち立ち上がってくるのも目障りですし...ていうか、タッチスクリーンじゃないから要らないでしょ?

    これから日本語対応を図ったり、いろいろと以前の経験も活かしながら楽しくいじり倒していきたいとは思いますけど、それにしてもこの値段でこんなスマートブックが手に入れられちゃうんなら、やや作りこみの甘さはあるにしても、もうちょっとしたネットブックの役割を求めるくらいなら激安Androidノートパソコンでもいいのかなって思い始めてます。EPCというナイスなネーミングが気になりまくりですけどね~

    [香港エレクトロニクスフェア2011春]

    (湯木進悟)