パイロットの技術や技はもちろん見事だが、両チームが卓越しているのはチームとしての飛行能力だ。
Flickr/US Navy
アメリカ海軍のアクロバットチーム「ブルーエンジェルズ(Blue Angels)」や、イギリス空軍の「レッドアローズ(Red Arrows)」のパイロットほど優れた才能を持つパイロットはいない。
両チームとも、驚異的なスピードで息のあった演技を見せる。アメリカの雑誌「ハウ・イット・ワークス( How It Works)」によると、演技の内容は毎年更新され、時間は30分におよぶこともある。
個々のパイロットの技術や技はもちろん見事だが、両チームが卓越しているのはチームとしての飛行能力だ。
それぞれ6機、9機編成のチームは、僚機との距離を完璧に維持しながら飛行し、高度な技を決める。ハウ・イット・ワークスによれば、演技中の機の間隔は6フィート(約1.8m)しかない。
以下、圧巻の演技を紹介しよう。
ビクセンブレイク(Vixen Break)
Mike Nudelman/Business Insider
観衆に向かって編隊飛行してきた後、異なる方向にブレイク。
ロールバック(Rollbacks)
Mike Nudelman/Business Insider
複雑な演技。先頭の機の両サイドの機が、やや上昇し、外側の機の上を横転しながら超える。同時に外側の機は先頭の機の両サイドに移動する。この動作を繰り返す。
ミラーロール(Mirror Roll)
Mike Nudelman/Business Insider
1機が背面飛行の状態からバレルロール、同時に他の3機はフォーメーションを保ったまま、ロール(横転)を行う。バレルロールとは、上昇しながらロールする動作で、樽(バレル)の形のような螺旋を描くことから、その名がついた。
ウィールウインド(Whirlwind)
Mike Nudelman/Business Insider
新しい演技。同時にロールしたあと、続けてループ。
スピットファイア・リバーサル(Spitfire Reversal)
Mike Nudelman/Business Insider
イギリスを代表する戦闘機スピットファイアの75周年を記念して導入された演技。スピットファイアを表す隊形で飛行。
ダブル・ファーベル(Double Farvel)
Flickr/Official US Navy Page
ダブル・ファーベル(Double Farvel)
Mike Nudelman/Business Insider
4機のブルーエンジェルスが極めて短い距離のダイヤモンド形を保ちながら飛行。2機は背面飛行を行う。
セクション・ハイアルファ・パス(Section High-Alpha Pass)
Wikipedia
セクション・ハイアルファ・パス(Section High-Alpha Pass)
Mike Nudelman/Business Insider
ブルーエンジェルスで最もゆっくりした演目。2機が45度の角度を保ちながら、時速約200キロで上昇していく。
ナイフエッジ・パス(Knife-Edge Pass)
Flickr/US Navy
ナイフエッジ・パス(Knife-Edge Pass)
Mike Nudelman/Business Insider
2機のブルーエンジェルスが、互いに逆方向から飛行してきて近距離で交差。この演目は、わずか15メートルの高さで行われる。
[原文:These graphics explain how the world's best pilots perform death defying tricks]
(翻訳:Conyac)