ソニーの深層学習統合開発ツール「Neural Network Console」
ソニーは8月17日、ディープラーニング(深層学習)の統合開発ツール「Neural Network Console」を無料公開した。同ツールはWindows環境向け。ドラッグ&ドロップなどGUIの操作で使え、コマンドライン操作などを使うことなくディープラーニングの技術開発を試すことができる。
ソニー公式のデベロッパーブログによると、Neural Network Consoleは社内のディープラーニング応用技術開発のために2015年から使ってきたもの。その特徴として「認識技術等の開発者が本質的な試行錯誤に集中できるよう様々な機能を搭載しています。 製品搭載レベルの本格的な技術開発を実現しながら、分かりやすさ、簡単さを兼ね備えた極めて画期的なツール」だと説明する。
ソニーは6月にもディープラーニング開発のためのコアライブラリ「Neural Network Libraries」をオープンソース化して、企業として深層学習にコミットしていく姿勢を見せていた。今回の発表はこうした方針をさらに推し進めるものだ。
使用解説のドキュメントは日本語・英語の2カ国語で用意されるほか、YouTubeには2カ国語それぞれの解説動画も公開。ディープラーニングの応用をこれから始めるという入門レベルの研究者・企業ユーザーを意識していることが見て取れる。
ソニーは今回の無料公開について、リリース文のなかで「Neural Network Librariesのオープンソース化に次いで、コアライブラリをGUIで操作できるコンソールソフトウェアを提供することで産業界でのディープラーニング関連開発のさらなる活性化と発展を目指します」と説明している。
■関連リンク
ソニー公式デベロッパーブログ「ディープラーニングの統合開発ツール「Neural Network Console」を公開しました」