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ハロー!Steam広場 第165回:元Lionheadのメンバーが作る,「Fable」モチーフで協力プレイも可能なデジタルTCG「Fable Fortune」
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印刷2017/08/08 12:00

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ハロー!Steam広場 第165回:元Lionheadのメンバーが作る,「Fable」モチーフで協力プレイも可能なデジタルTCG「Fable Fortune」

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「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,プレイ時間の7割をカジノで過ごす上級勇者にジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第165回は,Xbox向けのアクションRPG「Fable」シリーズをモチーフにしたデジタルカードゲーム「Fable Fortune」を紹介しよう。基本となるシステムは,Hearthstoneをはじめとする昨今のタイトルとほぼ同じだが,ほかのプレイヤーと協力してボスのデッキに挑む協力プレイが,本作を特徴づける見どころの1つとなっている。

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「Fable」シリーズがカードゲームに。オンライン協力プレイが熱い「Fable Fortune」


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 アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,Flaming Fowl Studiosが手掛ける「Fable Fortune」を紹介しよう。

 本作は,Xbox向けのアクションRPG「Fable」シリーズをモチーフにしたデジタルカードゲームだ。このゲームを手掛けるFlaming Fowl Studiosは,2016年に閉鎖されたFableシリーズの開発会社Lionhead Studiosに在籍したメンバーが立ち上げたスタジオであり,デジタルTCGとなったFable Fortuneにも,後述する「カルマ」システムをはじめ,Fableシリーズの精神はしっかりと受け継がれている。

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 ゲーム内容は,30枚からなるデッキを駆使して相手と1対1で戦うという,よくあるカードゲームのそれだ。デッキから引いてきたユニットカードを召喚して戦わせたり,スペルカードを詠唱したりして,相手のHPを削りきれば勝ちとなる。
 各カードには,プレイするためのコストが設定されており,プレイヤーは手持ちのコインを支払ってカードを使用する。コインは1ターンごとに1ずつ増えていくので,ターンが進むに連れて強力なカードが繰り出せるようになるという格好だ。

Fableらしく,騎士や農民が活躍する
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 本作には,ヒーローと呼ばれる6種類のプレイアブルキャラクターが存在する。プレイヤーはデッキを作るときに,「Alchemist」「Gravedigger」「Knight」「Merchant」「Prophet」「Shapeshifter」の中から1体を選び,そのヒーローが持つ固有のカードと,すべてのヒーローが扱える「Neutral」カードを組み合わせてデッキを構築していくのだ。
 また各ヒーローは,コスト2で使用できる特殊なパワーを持っている。HPを回復したり,ダメージを与えたり,ユニットを召喚したりなど,いずれも強力なので,カードだけでなくヒーローパワーの使い所も重要になってくるだろう。

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 ここまでの基本システムは,「Hearthstone」をはじめとする昨今のデジタルカードゲームとそう変わらない。ユニットが持つ効果も,ほかのユニットを守る「Guard」,出したターンに攻撃できる「Rush」,召喚されると効果が発動する「Big Entrance」,死亡すると効果が発動する「Last Laugh」など,呼び方こそ違うが聞き慣れたものが多いだろう。

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 ここからが本作らしさ,まずは「Fable」ならではの要素として「カルマ」システムが,本作にほかにはない独自性を与えている。原作のFableシリーズがそうであったように,このゲームでは試合中に「善」「悪」のどちらかを選ぶタイミングがあり,それによってヒーローが持つ固有のパワーなどに変化が起きるのだ。
 たとえば,「選択したユニットに1ダメージを与える」というヒーローパワーを持つ「Shapeshifter」ならば,善人になると「相手のヒーローに2ダメージ,または相手のユニットに1ダメージ」の選択式になる。悪人になった場合は「選択したユニットに1ダメージ与えて,自分のヒーローを1回復する」というパワーに変化するといった感じだ。

パワーだけでなく,ポートレートも劇的に変化する
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 この善悪の選択は,「Morality」という効果を持つユニットにも影響を与える。4コスト4/4の「RESTLESS SPRIT」であれば,善の状態で召喚すると「召喚時にランダムなスペルカードを手札に追加する」という効果になり,悪の状態で召喚すると「召喚時にランダムなユニットを手札に追加する」という効果になるといった感じだ。
 Morality持ちのユニットは素出しだとそこまで強くないので,なるべく善悪のどちらかを選んだ後にプレイしたい。

ユニットも,善と悪でデザインが異なる
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 こういったさまざまな要素に影響をあたえる善悪の選択は,試合中にクエストを達成すると発生する。クエストは,マッチ開始時に3つの中から選択でき,「コスト1以上のスペルカードを3回使う」や「32ゴールド分のコストを使う」など,その内容もさまざま。基本的には,自分のデッキで達成しやすいものを選ぶことになるだろう。

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 もう一つ,本作を特徴づける要素として「オンライン協力プレイ」が挙げられる。ほぼすべてのデジタルカードゲームではオンライン対戦がメインコンテンツとなるが,本作ではこの「オンライン協力プレイ」が,メインコンテンツの1つとして用意されるのだ。
 これは,ほかのプレイヤーと協力して,強力なデッキを使用してくるボスに挑むというもの。ターンは,自分→ボス→相方→ボス→自分という順番で進行していくので,相方の手札を見ながら適切なカードを切っていくことが重要になる。

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 協力プレイのマッチングはランダムになっており,現状では「フレンドを招待してプレイ」という遊び方ができない様子。なので,自分よりも経験を積んでいる上級者と組むことも多くなる。
 協力型のアナログゲームでいうところの“奉行問題”(上級者がリーダーシップを取って指示を出し,それに従うだけになってしまって楽しめない)が起きそうなものだが,本作にはチャット機能が存在しないため,そこまでしっかりとしたコミュニケーションを取ることはそもそもない。なので,腕前に気負うことなく,自然体で協力プレイを楽しめるはずだ。

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 Fableシリーズのカードゲームということで,ターゲット層はそれなりに絞られるだろうが,カードゲームには珍しい協力プレイがあるので,ほかの作品と比べると幾分ハードルは低めだ。フレンドと一緒に協力モードで遊べるようになれば,もっと面白くなりそうな気配はあるので,今後のアップデートにも期待したい。


「Fable Fortune」Steamストアページ(1480円)

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