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Razer,リアル7.1chサラウンド出力対応ヘッドセット「Tiamat 7.1 V2」を発表。5年半ぶりの第2世代モデル
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印刷2017/07/26 17:34

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Razer,リアル7.1chサラウンド出力対応ヘッドセット「Tiamat 7.1 V2」を発表。5年半ぶりの第2世代モデル

 北米時間2017年7月25日,Razerは,ゲーマー向けワイヤードヘッドセット2製品,「Razer Tiamat 7.1 V2」(以下,Tiamat 7.1 V2)および「Razer Tiamat 2.2 V2」(以下,Tiamat 2.2 V2)を世界市場に向けて発表した。
 世界市場に“無印”が登場したのは2011年第4四半期のことなので,実に5年半ぶりのTiamatシリーズ新製品ということになるが,Tiamat 7.1のほうが左右エンクロージャごとに5基,合計10基のスピーカードライバーを採用したリアル7.1ch出力対応モデルで,Tiamat 2.2は左右に2基ずつ搭載した2.1ch出力モデルという基本仕様は,「V2」でも変わらずだ。

新Tiamatシリーズのイメージカット。左がTiamat 2.2 V2で,右がTiamat 7.1 V2
画像集 No.002のサムネイル画像 / Razer,リアル7.1chサラウンド出力対応ヘッドセット「Tiamat 7.1 V2」を発表。5年半ぶりの第2世代モデル

 Razer直販サイトにおける北米市場向けの価格は,Tiamat 7.1 V2が199.99ドル(約2万2378円,税別),Tiamat 2.2 V2が129.99ドル(約1万4545円,税別)。世界市場での発売は2017年7月中ながら,Razerによると,日本市場における発売時期や価格は未定だそうだ。
 以下,順に見ていこう。


Tiamat 7.1 V2


 Tiamat 7.1 V2は,10基のスピーカードライバーを搭載するヘッドセット本体と,音量を調整したり,ステレオ再生と7.1chサラウンド再生を切り替えたりする機能を持つ「Audio control unit」で構成されている。
 ヘッドセット本体とAudio control unitのどちらも,Razerのイルミネーション機能「Razer Chroma」に対応しており,発光色や発光パターンをカスタマイズ可能だ。

Tiamat 7.1 V2のイメージカット。ヘッドセットとAudio control unitはRazer Chroma対応である
画像集 No.003のサムネイル画像 / Razer,リアル7.1chサラウンド出力対応ヘッドセット「Tiamat 7.1 V2」を発表。5年半ぶりの第2世代モデル

Tiamat 7.1 V2の側面。内蔵するLEDイルミネーションが,スピーカードライバーを浮かび上がらせている
画像集 No.006のサムネイル画像 / Razer,リアル7.1chサラウンド出力対応ヘッドセット「Tiamat 7.1 V2」を発表。5年半ぶりの第2世代モデル
 オーバーヘッド型のヘッドセット本体は,2本の金属製アーチで左右エンクロージャを支えて,ヘッドバンド部分は独立させたデザインになっている。
 エンクロージャの外装カバーが着脱可能で,外すと,半透明のカバーから左右5基ずつのスピーカーを覗き込めるようになっている点は,第1世代モデルと共通の仕様。ただ,前述したLEDイルミネーションのおかげで,スピーカードライバーが浮かび上がるようになっているのは,今風の仕様と言えるだろう。

側面パネルを付けた状態(左)と外した状態(右)のヘッドセット。ブームマイクは,未使用時には跳ね上げておけるタイプだ
画像集 No.005のサムネイル画像 / Razer,リアル7.1chサラウンド出力対応ヘッドセット「Tiamat 7.1 V2」を発表。5年半ぶりの第2世代モデル 画像集 No.004のサムネイル画像 / Razer,リアル7.1chサラウンド出力対応ヘッドセット「Tiamat 7.1 V2」を発表。5年半ぶりの第2世代モデル

 内蔵するスピーカードライバーは,いずれもネオジム磁石を使用したもので,フロントサテライト用が30mm径,サイドおよびリアサテライト用が20mm径,センター用が30mm径,サブウーファ用が40mm径という組み合わせになっている。Audio control unitからは,全体の音量調整だけでなく,各チャネルの音量調整も行えるようで,このあたりの仕様も初代モデルから変わっていない気配がある。

 本稿執筆時点では,付属するケーブル類の詳細や説明書といった情報がないので,ケーブル周りの仕様は分からない面もあるのだが,ヘッドセット本体とAudio control unitはケーブル1本でつなぎ,Audio control unitとPCとの間は,先端が3.5mmミニピン×5とUSB×1に分岐した接続ケーブルでつなぐという仕組みは,やはり第1世代から変わっていないようだ。5年半が経ち,アナログ7.1ch出力に対応するサウンドデバイスはずいぶん減ったわけだが,ある意味,潔い仕様と言えなくもない。
 なおAudio control unitは,外部の7.1chアナログスピーカーをつなげるための3.5mmミニピンサウンド出力×4を備えている。これも初代機譲りの仕様である。

Audio control unit。上側のロータリースイッチで音量を調整するチャネルを選択して,ダイヤルで調整する仕組みを採用している(左)。手前側にある3つのボタンは,マイクミュート切り換え,7.1ch出力先切り換え,7.1chサラウンド再生と2chのステレオ再生切り替え用だ。Audio control unitの奥側には,外部の7.1chアナログスピーカーをつなげる3.5mmミニピンサウンド出力が4つある(右)
画像集 No.007のサムネイル画像 / Razer,リアル7.1chサラウンド出力対応ヘッドセット「Tiamat 7.1 V2」を発表。5年半ぶりの第2世代モデル 画像集 No.008のサムネイル画像 / Razer,リアル7.1chサラウンド出力対応ヘッドセット「Tiamat 7.1 V2」を発表。5年半ぶりの第2世代モデル

 ヘッドセットとAudio control unitの仕組みといった根幹部分は,初代Tiamat 7.1を概ね踏襲したものなので,Razer Chroma対応やヘッドセットのデザイン変更など,現代的な要素を加えてリニューアルした製品がTiamat 7.1 V2という理解でいいのではないだろうか。
 Tiamat 7.1 V2は,米国でも200ドル近い価格の製品であるだけに,国内での価格も相応に高くなるのは確実だ。バーチャルサラウンド技術がずいぶんと進化した2017年に,リアル7.1chサラウンド出力対応モデルがゲーマーからどういう評価を受けることになるのか,とても興味深い。

●Tiamat 7.1 V2の主なスペック
  • 基本仕様:アナログおよびUSB接続ワイヤードタイプ
  • 本体サイズ:未公開
  • 重量:未公開
  • ケーブル長:未公開(※本体側),3m(※Audio control unit側)
  • 接続インタフェース:3.5mmミニピンサウンド入力×4,USB(電源供給用),3.5mmミニピンサウンド出力×4
  • 搭載ボタン/スイッチ:ヘッドフォン音量調整,マイクミュートスイッチ,7.1ch/ステレオ切り替えスイッチ
  • 主な付属品:エンクロージャ外装カバー
  • 対応ハードウェア:7.1chサラウンドサウンド出力可能なアナログ出力を備えるPC
《ヘッドフォン部》
  • 周波数特性:20Hz〜20kHz(全チャネル共通)
  • 感度:フロント/センター 115±3dB(@1kHz),サイド/リア/サブウーファ 118±3dB(@1kHz)
  • インピーダンス:フロント/センター/サイド/リア 32Ω,サブウーファ 16Ω
  • 許容入力:未公開
  • スピーカードライバー:フロント/センター 30mm,サイド/リア 20mm,サブウーファ 40mm
《マイク部》
  • 周波数特性:100Hz〜10kHz
  • 感度:−38dB±3dB
  • インピーダンス:未公開
  • S/N比:>58dB
  • 指向性:単一指向性
  • ノイズキャンセリング機能:未公開


Tiamat 2.2 V2


 もう1製品のTiamat 2.2 V2は,冒頭で触れたとおり,左右それぞれに2基ずつ,計4基の50mm径ネオジムスピーカードライバーを搭載するアナログ接続型のワイヤードヘッドセットだ。片側2基のスピーカードライバーは,1つがフルレンジ,1つがサブウーファになっており,充実した重低音を再生できるとされるあたりは,第1世代モデルと共通だ。

Tiamat 2.2 V2。ヘッドセット本体の外観は,サイドパネルを取り付けた状態のTiamat 7.1 V2と変わらないように見える。なお,本製品はRazer Chroma機能に対応しておらず,エンクロージャ部の取り外せる外装カバーもない
画像集 No.009のサムネイル画像 / Razer,リアル7.1chサラウンド出力対応ヘッドセット「Tiamat 7.1 V2」を発表。5年半ぶりの第2世代モデル

 Tiamat 2.2 V2はリアルサラウンド対応のヘッドセットではないが,「Advanced 7.1 Virtual Surround Sound Engine」なるものによるサラウンドサウンド再生が可能であるという。
 このバーチャルサラウンド再生機能は,Razer Synapseでサラウンド設定をカスタマイズ可能とある程度で,既存のRazer Surroundと何が違うのかは,正直よく分からない。

 インラインリモコン付きのケーブルは,ヘッドセット本体から直接伸びており,先端には4極3.5mmミニピン×1の接続プラグがある。PCとの接続用に,3極3.5mmミニピン×2の分岐ケーブルも付属しているとのことだ。

 「サブウーファ標準搭載の2chステレオ出力対応ヘッドセット」にどれだけの価値を見出せるかが,Tiamat 2.2 V2取捨選択のポイントということになるだろう。ゲームサウンドに迫力を重視するなら,こちらも注目しておくとよさそうだ。

●Tiamat 2.2 V2の主なスペック
  • 基本仕様:アナログ接続ワイヤードタイプ
  • 本体サイズ:未公開
  • 重量:未公開
  • ケーブル長:1.3m(※ヘッドフォン側),2m(※分岐ケーブル側)
  • 接続インタフェース:4極3.5mmミニピン×1,3極3.5mmミニピン×2
  • 搭載ボタン/スイッチ:出力音量調整ダイヤル,マイクミュート有効/無効切り替えスイッチ
  • 主な付属品:3極3.5mmミニピン分岐ケーブル
  • 対応ハードウェア:未公開
《ヘッドフォン部》
  • 周波数特性:20Hz〜20kHz
  • 感度:未公開
  • インピーダンス:フロント 32Ω,リア 16Ω
  • 許容入力:50mW
  • スピーカードライバー:50mm×2
《マイク部》
  • 周波数特性:100Hz〜10kHz
  • 感度:−38dB±3dB
  • インピーダンス:未公開
  • S/N比:>58dB
  • 指向性:単一指向性
  • ノイズキャンセリング機能:未公開

RazerのTiamat 7.1 V2 製品情報ページ

RazerのTiamat 2.2 V2 製品情報ページ

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