オランダの医療、ホームドクター制度

★記事が気に入ったらシェアお願いします★

オランダの医療レベルは、比較的高いレベ ルにあると言われています。どこの総合病院もとても大きな規模の病院で近代的な設備を備えています。

家庭医 ホームドクター huisarts(ハウスアルツ)

他のヨーロッパ諸国と同様にオランダではホームドクター制度が取り入れられています。すなわち、ホームドクターとスペシャリスト(専門医)が分れているのです。

ホームドクターが医療に関するすべてに関わることになりますので、まずは自分のホームドクターを決める必要があります。

病気にかかると、基本的にはどんな場合でもまずはホームドクターに行かなければなりません。ホームドクターへ電話をし、予約(afspraak)を取ります。

夜間や週末、祭日は当番制となっており、まず当番医に連絡をして状況を説明することになります。

ホームドクターの役目は第一に専門的な診断や治療が必要なのかどうかを判断すること。必要がなければ、例えば風邪や軽度の外傷などは、ホームドクターの治療を受けることになります。

自由診療時間帯((inloop- spreekuur)を設けている場合は、その時間帯に直接行くこともできます。

高熱などで自分で動けないような場合は、往診を依頼します。診察の結果、投薬が必要な場合は、ドクターが処方範(recept)を書いてくれますから、これを持参して薬局(apotheek)に行き薬を出してもらいます。

ホームドクターによって治療できないものに関しては専門医を紹介してくれます。患者はホームドクターが発行した手紙(verwijskaart)を持って、指定された(総合病院の)専門医へ行くことになります。

このようにホームドクターが患者をある程度ふるい分けすることによって、専門医が専門とする治療に集中できるというのがオランダのシステムです。


スポンサーリンク

緊急時の対応

緊急時でも基本はホームドクターに連絡することです。ホームドクターへ連絡すれば、ホームドクターから救急病院へ連絡が行き話が早いです。

自分でどうしても救急車を呼びたい場合には電話番号112にかけます。

緊急ではあるけれど、自分で病院まで行くことができる場合には、SEH(Spoedeisende Hulp)またはEHBO (Eerste Hulp Bij Ongelukken)へ行きます。

特別な検査

何か特別な検査(血液、尿や便の検査など)が必要な場合は、検査機関を紹介してくれます。

個人的な例ですが、血液検査は総合病院へ行って採血されました。

尿や便の検査は、自宅で採取し、ホームドクターに持っていきました。サンプルはホームドクターから検査機関に送られました。

検査結果は一週間ほどででてきます。再度ホームドクターと予約を取り、ホームドクターから結果を聞く、という流れでした。

簡単会話 ホームドクターのアポ取り

Assistente : Met de assitente van dokter Van Gils.

Mark Janssen: Goedemorgen, u spreekt met Janssen. Ik wil graag een afspraak maken met dokter Van Gils.

Assistente : Dat kan, u kunt morgen om 16.30 uur komen.

Mark Janssen: Kan ik niet eerder komen?

Assistente : Wat zijn uw klachten?

Mark Janssen: Ik heb erg veel last van mijn maag.

Assistente : Goed, komt u dan maar vanmiddag om 14.00 uur.

Mark Janssen: Dank u wel!

Ik wil graag een afspraak maken …
これはとてもよく使う表現です。

予約したいのですが・・・と受付の人にアポを取ってもらう場合によく使います。

例えば、ガレージで車のメンテナンス、または修理の予約を取る場合は、

Ik wil graag een afspraak maken voor onderhoud.

Ik wil graag een afspraak maken voor reparatie.

のように言います。

また、14時にドクターと予約しています、と受付の人に言う場合には、

Om 14.00 uur heb ik een afspraak met dokter Van Gils.

と言います。

会話の訳はこんな感じになります。

Assistente:  ドクター Van Gils のアシスタントです。

Mark Janssen: おはようございます。Van Gils と言います。Van Gils 先生に診てもらいたいのですが・・・。

Assistente:  もちろんいいですよ。明日の 16時半に来ることができますか?

Mark Janssen: もっと早くになりませんか?

Assistente:  どこが悪いのですか?

Mark Janssen: 胃に不快感があるのです。

Assistente:  それでは、今日の午後2時に来てください。

Mark Janssen: ありがとうございます。

でも実際、ホームドクターの予約を取るのは結構面倒です。

このように症状を説明しなくてはならないのですから・・・。
正確に症状を伝えるためには、あまり使い慣れない単語も覚えておかなくてはなりません。

私は今のところ幸いなことに身体には特に問題が無いようで、ホームドクターに行ったのはこの20数年間でほんの2~3回です。

病院も、上の血液検査とレントゲン、それに簡単な手術(毛穴にばい菌が入って膿んだところを取り除いた)をしてもらいに、二度ほど行っただけでした。

上のアシスタントは、ドクターアシステンテといって、資格を取る必要があります。

きちんと講習を受け(昼間の学校で一年ぐらい、夜だけだと最低二年)、最終試験に合格しないとドクターアシステンテにはなることが出来ません。

仕事は電話番やドクターの秘書業務だけではありません。看護士の仕事もできなければなりません。

医学の基礎知識から、電話の応対、電話で症状を的確に聞き出し、医者に急いで診せる必要があるのかどうかの判断も要求される、とのことです。


スポンサーリンク
★合わせて読んでおきたい★
★合わせて読んでおきたい★

★記事が気に入ったらシェアお願いします★

★フォローはこちらです★