アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領が来週、初めて首脳会談を行うことが決まった。シリア問題などで悪化した米露関係の改善につなげられるかが焦点。

　ホワイトハウスの高官によると、初の米露首脳会談は来週、ドイツで開かれるＧ２０サミットに合わせて行われる。トランプ大統領は当初、ロシアとの関係改善を目指していたが、ロシアが後ろ盾になっているシリアのアサド政権に対してミサイル攻撃をしたことや、ウクライナ問題で制裁を強化したことにロシアが強く反発し、関係が悪化していた。

　焦点は関係改善に向けた足がかりをつくれるかどうかだが、シリア内戦への対応や、ロシアが去年の大統領選挙にサイバー攻撃を仕掛け介入したとされる問題の扱いなどで、トランプ大統領は難しい対応を迫られそうだ。