逮捕されたタイガー・ウッズが「服用していた」4種類の処方薬

ウッズのイメージ

Andy Lyons/Getty Images

5月29日午前3時頃(現地時間)、警察は酒か薬物の影響下で運転した疑いでタイガー・ウッズを逮捕したが、飲酒ではなく、処方箋医薬品による予期せぬ反応によるものだった、としている。警察からの報告によるとウッズは走行中の車内で熟睡しているところを発見された(編集部注:その後ロイターは警察の記録として、ウッズは右車線に車を停めて眠っていて、警察官に起こされたと報じている)。アルコール検査を受けた結果、血中アルコール濃度は0.00だったが、過去数年間にわたって飲み続けた主に鎮痛剤として使用される4種類の処方箋医薬品による影響下にあった、とウッズの逮捕報告書には記載されている。

パームビーチポスト紙の報道によると、警察の記録ではこれらの4種類の薬はsoloxex、torix、vioxおよびVicodinだったとされている(薬の名称のスペルが間違っているのではないかという指摘もある)。

バイコディン(Vicodin)はオピオイド鎮痛薬のヒドロコドンと、タイレノールなど処方箋なしで購入可能な鎮痛剤アセトアミノフェンをかけ合わせた鎮痛剤のブランド名だが、その依存性の高さからスケジュール IIに分類される薬だ。精神状態の撹乱、呼吸困難、眠気などの副作用がある。

TorixはおそらくTuroxというブランド名のスペルミスではないかと推測されており、痛みを和らげ、腫れを抑える効果があるエトリコキシブという成分が含まれている。これはアメリカでは使用が禁止されている薬であり、倦怠感や胸の痛みなどの副作用がある。

Vioxxも薬のブランド名だが、2004年に心臓への影響が指摘された以後は使用をやめており、この1年間は全く服用していない、とウッズは語っている。これも腫れを抑えるために使用されていた。

これまでのキャリアの中で、ウッズは痛みに苦しめられてきた。ゴルフによる膝の故障、足や背中の負傷に加え、手術を何度も繰り返してきた。これらの手術の後は、オピオイドなどを含む鎮痛剤の使用が珍しくないことも我々は知っている。アメリカ疾病予防管理センターによると、手術を受けた患者の3分の1以上がオピオイドを処方されている

ウッズが使用していた非オピオイドの処方薬も倦怠感や撹乱などの副作用を含むものだが、バイコディンの副作用ほど強力なものではないとされている。

[原文:Tiger Woods told police after his DUI charge that he has prescriptions for 4 drugs — here's what they do]

(翻訳:まいるす・ゑびす)

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