写真1●トイ・プラットフォーム「toio」を発表するソニー 新規事業創出部 TA 事業準備室 統括課長の田中章愛氏
写真1●トイ・プラットフォーム「toio」を発表するソニー 新規事業創出部 TA 事業準備室 統括課長の田中章愛氏
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 ソニーは2017年6月1日、ロボットを動かして遊べる玩具「toio(トイオ)」を発表した。12月1日に発売する。「toio」はソニーの新規事業プログラム「Seed Acceleration Program(SAP)」から生まれた事業で、「リアルな遊びが未来を作るというビジョンを実現したい」(ソニー 新規事業創出部 TA 事業推進室 統括課長 田中章愛氏)との思いから企画・開発したという(写真1)。

 製品は(1)本体となる「toio コンソール」、(2)モーターやセンサーを内蔵したキューブ型ロボット「toio コア キューブ」、(3)コンソールに接続してキューブの動きを制御するリング型コントローラー「toio リング」――で構成する。(1)のコンソールは、(2)のロボットの充電台も兼ねる(写真2)。

写真2●toioは本体の「toio コンソール」、キューブ型ロボット「toio コア キューブ」、コントローラー「toio リング」で構成する
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写真2●toioは本体の「toio コンソール」、キューブ型ロボット「toio コア キューブ」、コントローラー「toio リング」で構成する
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写真2●toioは本体の「toio コンソール」、キューブ型ロボット「toio コア キューブ」、コントローラー「toio リング」で構成する

 toio自体はプラットフォームであり、実際に遊ぶ際はコンソールに、ソフトウエアを格納したカートリッジを挿して利用する。発表時点では、ソニーが2種類の対応タイトルを用意するほか、バンダイが対応タイトルを開発中。今後他のパートナーを含めて順次拡充予定である。toioの対象年齢は6歳以上を想定しているが、各タイトルによって幅広い年齢層に対応する。

 カートリッジを挿して遊ぶ様子は、以前のカートリッジ交換型テレビゲーム機をほうふつとさせるが、toioはテレビモニターにコンテンツを出力するのではなく、ロボットのリアルな動きをアウトプットとしているのが特徴。また、ロボットに子どもたちが様々な意匠を施して遊ぶことが可能で、レゴジャパンの協力により、レゴ製品を組み合わせたロボットのカスタマイズもできる。

 ロボットは「絶対位置センサー」によって位置を把握し、正確な動作を実現するとしている。詳細は非公開だが、ロボットは底面部に光電センサーを内蔵しており、各タイトルに付属する専用マットや専用カードの情報を光電センサーで読み取ってロボットの正確な位置を把握しているという(写真3)。

写真3●キューブ型ロボットはセンサーと専用シートによって位置を把握、正確な動作を実現する
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写真3●キューブ型ロボットはセンサーと専用シートによって位置を把握、正確な動作を実現する
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写真3●キューブ型ロボットはセンサーと専用シートによって位置を把握、正確な動作を実現する