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[COMPUTEX]画期的なアイデア製品,それとも本末転倒? GIGABYTEの「グラフィックスカード搭載済み外付けグラフィックスボックス」
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印刷2017/06/01 15:26

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[COMPUTEX]画期的なアイデア製品,それとも本末転倒? GIGABYTEの「グラフィックスカード搭載済み外付けグラフィックスボックス」

画像集 No.002のサムネイル画像 / [COMPUTEX]画期的なアイデア製品,それとも本末転倒? GIGABYTEの「グラフィックスカード搭載済み外付けグラフィックスボックス」
 例年,COMPUTEX TAIPEI 2017の期間中には台北市のランドマークタワーであるTaipei 101にプライベートスイートを構えるGIGA-BYTE TECHNOLOGY(以下,GIGABYTE)。ゲーマー向け製品ブランド「AORUS」(オーラス)の本格立ち上げ後,初のCOMPUTEXということで,入口にはそれっぽいオブジェがあったりしたのだが,そんな同社プライベートスイートで目を引いたのは,標準でグラフィックスカードが装着済みとなっているThunderbolt 3接続の外付けグラフィックスボックス「AORUS GTX 1070 Gaming Box」(型番:GV-N1070IXEB-8GB)である。

AORUS GTX 1070 Gaming Box。定格450Wで効率90%以上とされる電源ユニットを内蔵する
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 そもそも,Thunderbolt 3接続の外付けグラフィックスボックスというのは,モバイルノートPCや超小型デスクトップPCといった,単体では3D性能に多くを望めない人に向け,「予算や望む性能に合わせて好きなグラフィックスカードを追加できる自由度」を提供するものだったはずだ。にもかかわらず,AORUS GTX 1070 Gaming Boxでグラフィックスカードは固定で,しかも対応できる長さはMini-ITXクラス,すなわちカード長約170mmまでである。

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 実際のところ,AORUS GTX 1070 Gaming Boxに差さっているのは「GeForce GTX 1070」を搭載するMini-ITXサイズの製品だ。GIGABYTEの担当者いわく「おそらく市販品と同じもの」とのことなので,「GV-N1070IXOC-8GD」あたりではないかと考えられるが,いずれにせよ,将来的にグラフィックスカードを交換する場合でも,選択肢はMini-ITXサイズのものに限られてしまう。

インタフェース群。ビデオ出力はDisplayPort×1,HDMI Type A×1,Dual-Link DVI-D×2で,USB 3.1 Gen.1×3と,QualcommのQuick Charge 3.0対応となる赤いUSBポートも持つ。Thunderbolt 3ポートは100Wの電力供給に対応したUSB Power Delivery 3.0対応なので,対応ノートPCの充電も可能だ
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 ただし,対応するカードの長さを厳しく制限したことで,その筐体サイズは96(W)×212(D)×162(H)mmと,非常に小さくなっている。外付けグラフィックスボックスと聞いて4Gamer読者の頭に去来するのは,「Razer Core」か,厳密には競合製品ではない「ALIENWARE Graphics Amplifier」あたりだと思うが,両製品のサイズが以下のとおりだと書けば,その小ささはイメージできるのではないかと思う。

  • Razer Core:105(W)×340(D)×218(H)mm
  • ALIENWARE Graphics Amplifier:182(W)×402(D)×170(H)mm

Mini-ITXサイズのGIGABYTE製「GeForce GTX 1060 6GB」カードと並べてみると,AORUS GTX 1070 Gaming Boxのサイズ感がよく分かる
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製品に付属するキャリングバッグ
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 AORUSブランドがユニークなのは,この小ささを活かして,「外付けグラフィックスボックスを持ち運ぶ」という,今までにない活用法を提案していることだ。
 AORUS GTX 1070 Gaming Boxには,中型一眼カメラと単焦点レンズを分離した状態で入れられるカメラバッグ風のショルダーバッグが付属している。Thunderbolt 3接続型外付けグラフィックスボックスの運用は,自宅へ据え置いておき,外出先から持って帰ってきたノートPCをつなぐというのが普通だと考えられていると思うが,AORUSは明らかに,LANパーティなどへ持っていくための,かさばらない外付けグラフィックスボックスとして,AORUS GTX 1070 Gaming Boxを位置づけている。

 残念ながら,製品の開発担当者に話を聞くチャンスはなく,将来的にもGIGABYTEがMini-ITXクラスのグラフィックスカードを提供し続けるのか否かといったロードマップ的なものは聞けなかったのだが,これまでにないアイデアのThunderbolt 3接続型外付けグラフィックスボックスとして,一定のニーズは拾う可能性がある。
 なお,世界市場では,価格未定ながら7月にも発売予定とのことだ。

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「ゲーマー向けトータルソリューション」としてのAORUSを推すGIGABYTE


 冒頭でも紹介したとおり,GIGABYTEにとってCOMPUTEX TAIPEI 2017は,AORUSを全社共通のゲーマー向けブランドとして位置づけてから初のCOMPUTEXということになるのだが,同社はそこで,PCからマザーボード,周辺機器までのゲーマー向けトータルソリューションプロバイダとしてAORUSを展開する意向を示している。以下,会場で見つけたAORUS製品のうち,興味深いものをいくつかピックアップしてお届けしたい。

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ノートPC向けGeForce GTX 1070のSLI構成,もしくはノートPC向け「GeForce GTX 1080」のシングルGPU構成を採用する,17.3インチ液晶パネル搭載ノートPC「AORUS X7 DT」。液晶パネルは「4K 60Hzもしくは3K 120Hzで,どちらもG-SYNC対応」と,ノートPC担当のLamberet Tai氏は述べていた。キーボードは薄型のメカニカルキースイッチベースで,Nキーロールオーバー対応だそうだ。スイッチの詳細は教えてもらえなかったが,見た目と軽い押下感からするにTTC製かもしれない。なお,世界市場における製品の発売は10月を予定しているそうだ
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速報でお伝え済みの「Intel X299」チップセット搭載マザーボード「X299 AORUS Gaming 9」。速報で触れられていない新情報としては,オンボードで3枚,付属の拡張カードで2枚差せるM.2接続型SSDは,追加の「VROC Key」をIntelから購入することで,RAID 1やRAID 5に対応できることと,約1677万色からゾーンごとに異なる色を選んで光らせられる機能「RGB FUSION」では「デジタルLED」を採用していることが挙げられよう。6月中旬から下旬にかけて発売予定
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エントリークラスのIntel X299マザーボード「X299 AORUS Gaming 3」。CPU用のピン電源端子が1基になったり,PCI ExpressスロットやM.2スロット,サウンド周りがシンプルになったりしている。日本ではX299 AORUS Gaming 9と本製品を投入することになるそうだ。発売予定時期は上位モデルと同じ
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Rizen Threadripper対応の「X399」チップセットを搭載するマザーボード「X399 AORUS Gaming 7」。筆者が確認した限り,本製品だけはGIGABYEのスイートではなく,AMDの説明会のみでの展示だったが,ぱっと見の印象はX299 AORUS Gaming 9に近い。多くの機能は共通ではなかろうか
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「GeForce GTX 1060 6GB」搭載のベアボーンキット「BRIX VR」(BNi7HG6-1060)。見た目でピンときた人もいると思うが,「GeForce GTX 950」を搭載する「BRIX Gaming UHD」(GB-BNi7HG4-950)をベースとした,VR対応の上位版という位置付けの製品だ。外部出力インタフェースはMini DisplayPort×2,HDMI Type A×2。ストレージ構成はM.2×1で,メモリモジュールとSSD,OSを追加すればPCとして利用できる。日本市場では税別12万円前後で7月発売予定
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GIGABYTEの担当者も「社内トレーニングで詳しい話を聞いていないので,よく分からない」と言っていた,ゲーマー向けキーボード「K9 Optical」。見る限り,防水仕様の製品で,そのデモといったところだろう。防水キーボードというと,COMPUTEX TAIPEI 2016で台湾Tesoro Technologyが展示していたキーボードが思い出されるが,同じスイッチを採用しているのだろうか
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「Cherry MX Red RGB」メカニカルキースイッチを搭載するゲーマー向けキーボード「AORUS K7」。Anti-Ghosting(アンチゴースト)かつNキーロールオーバー仕様で,RGB FUSIONによりキーごとに色を設定できるという,最近の流行を押さえた仕様だ。面白いのは,本体底面部の高さ調整機構がチルトスタンドではなく,ダイヤルを使ったアナログ式であること。筆者は初めて見た
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光学センサー搭載のワイヤードマウス「AORUS M3」。左右メインボタンにオムロン スイッチアンドデバイス製スイッチを搭載する点や,AORUSロゴ部の色をRGB FUSIONにより変更できる点,両側面のラバーグリップを採用する点といったところが主な特徴で,厳しいことを言えば,インパクトを欠く。「トータルソリューション実現のための製品」という印象を受けた
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ミドルタワーPCケース「AC300W」。グラフィックスカードを左側板のアクリルパネル越しによく見える場所で引き出せるよう,専用のスペースを設けている。本体天板部へ,USBなどと一緒にHDMI Type Aを引き出せる点や,前面に引き出し式の大きなダストフィルタを採用する点あたりも特徴としてアピールされている
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GIGABYTE 日本語公式Webサイト

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