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「Dragon's Dogma Online」の大型アップデート「シーズン3 亡国の炎」が2017年8月17日実施。キーワードは「新大陸」「戦甲」「王家再興」
本稿では,その概要が明らかにされたメディア向けプレゼンテーションの模様をお伝えする。
「Dragon's Dogma Online」シーズン3.0 プレビューサイト
シーズン3のキーワードは「新大陸」「戦甲」「王家再興」
シーズン3では「王家再興。絶望の大地を奪還せよ。」というキャッチコピーのもと,王家を巡る戦争の物語が展開される。そのキーワードとなるのが,「新大陸 アッカーシェラン」「戦甲を纏いし敵」「王家再興」の3つだ。
第1のキーワードであるアッカーシェラン大陸は,ゴシック調の建築物が立ち並び,遠方に印象的な火山がそびえるほか,砦や王都などが点在しているという。
プレイヤーである覚者達は,レスタニアに現れた“炎の眼「悪しき竜」”により,アッカーシェラン大陸へと連れ去られてしまう。悪しき竜が支配している大陸は,すでに絶望に覆われている状態だが,覚者達は解放軍とともにアッカー王家の再興を目指す。
会場では,ストーリーの鍵を握る3人のNPCが紹介された。
“最後の希望”とされるアッカー王家のネド王子は,未覚醒の覚者だ。王にふさわしい聡明な人物だが,幼いため非力とのこと。なお,声優の小野賢章さんがキャラクターボイスを担当する。
解放軍の中で最も腕が立つ女戦士・ジリアンは,自分の信念に一途な切り込み役でトラブルメーカーになることもあるそうだ。彼女はシーズン3のヒロインとなる。
そして,解放軍のメイロワ将軍は,かつてアッカー王家の総大将を務めた人物。窮地の中で兵をまとめ,希望を捨てずに戦い続ける老将である。
第2のキーワード「戦甲」は,「状況に合わせた技の使い分けで気持ちよく敵を倒せる」というコンセプトのもと,新たに生まれたギミックだ。
シーズン3の序盤には鎧を着用した「ドワーフオーク」が登場するが,とくに正面からの攻撃に強く,1対1の戦闘では背後に回り込んで攻撃すると効果的にダメージを与えられるという。
その一方,多数のドワーフオークを相手にしなければならない乱戦では,集団を一掃するスキルを使ったほうがいいといったように,状況に応じた技と立ち回りを選択することで戦いは楽になるようだ。
また,ドワーフオークはこれまでに登場したオークより知性が高く,自分達が作った戦甲をほかの魔物にも着用させている。もちろん,大型エネミーも例外ではなく,いかにして戦甲を破壊するかが攻略の鍵だろう。
こうしたドワーフオークや魔物は,「戦の将」「獣の将」「骸の将」「闇の将」と呼ばれる4体の将軍によって束ねられている。彼らはそれぞれ異なる特徴があり,軍団を率いる長としての強さを持っているとのこと。
第3のキーワードである「王家再興」については,ストーリー以外のコンテンツでも体験できるようになっている。会場では「エリアミッション」「サブストーリー」「エピタフロード」「ウォーミッション」という4つの新コンテンツが紹介された。
エリアミッションは,提示される指示を順にクリアして,最終的に大型エネミーと対決するというバトルコンテンツ。ストーリーに登場するNPCとも共闘可能だ。
会場ではエリアミッションのデモプレイも披露され,ドワーフオークが操る大砲を破壊する場面や,盾を背負い背中の弱点を隠したキャプテンドワーフオークとの戦闘が紹介された。
大型エネミーが着用する戦甲の各部位は,攻撃を加えるとヒビが入り,ダメージの蓄積によってヒビの色が赤から白に変わる。さらに攻撃を加えて戦甲の部位をすべて破壊すると,大型エネミーがダウンし,絶好の攻撃チャンスが訪れるという流れだ。
とくに物理攻撃にはカウンター判定が存在し,タイミングよく攻撃が命中すると,戦甲に対してより大きなダメージを与えられる。なお,戦甲を着用している大型エネミーにはスタミナの概念はない。
デモプレイの終盤,戦甲を纏った大型エネミー「魔軍戦車カトブレパス」との戦闘に突入した。カトブレパスはその巨大な体躯自体が武器であることはもちろんだが,背中にヤグラを乗せており,そこから砲撃を行ったり,樽爆弾をばら撒いたりしてくる。
覚者は攻撃をかいくぐりつつ,カトブレパスの戦甲やヤグラの破壊を目指すというわけだ。カトブレパス戦は3フェーズで構成されており,ヤグラを破壊するとフェーズ2に移行するとのこと。
「サブストーリー」はメインストーリーに登場しないNPCと交流し,彼らが持つ独自の使命を達成するというコンテンツ。アップデートのバージョンごとに新規のサブストーリーが追加される予定だ。また,達成した人と未達成の人でゲーム中の世界に差が出るという。
「エピタフロード」は墓碑銘を介して,アッカー王家の英霊から試練を受ける踏破型コンテンツだ。ボリュームがあり,開拓要素も含まれるという。
各ジョブのカスタムスキルEXの開放に繋がり,それぞれに「技」「剛」という2系統が存在する。基本的に,技は従来のカスタムスキルに少し異なる効果を持たせたタイプ,剛は従来から性能を強化したタイプとして設計されているようだ。
「ウォーミッション」はオークに奪われた砦の奪還を目的とする,長期にわたって開催される大型戦争イベント。さまざまなギミックが用意されており,基本的には8人用コンテンツだが,4人用のものも用意されるとのこと。
イベント全体を通じて,前述したドワーフオークの四将軍を倒せたかどうかも大きなポイントになるという。
新たなゲームサイクルの設計とリファインによって,さらに遊びやすく
シーズン3では「エリア印記章」システムにも手が加えられる。これにより,新たなバトルコンテンツが実装されたときにエリア印記章がなかなか手に入らず,優れた装備が揃わないことで出遅れてしまうといった,不公平感や週のノルマ性が改善されるという。
このリファインに伴い,ゲーム内では「王家紋章のメダル」を収集するシステムが登場する。このメダルは武具や家具といったアイテムと自由に交換できるというもので,交換対象には従来の印記章装備も含まれる。また,印記章装備はメダルを集めなくても,強敵を倒して素材を入手し,自ら生産することも可能になる。
注目の新要素としては,武器を★4まで強化することにより,火力とは異なる恩恵が付与される「リミット解除」,前シーズンと現シーズンの最強武器を融合する「極限合成」が登場する。
また,これまではジュエリーを入手するために消費していたプレイポイントを,より直接的に各ジョブのステータス強化に反映させる「ジョブエンブレム」が実装される。ジョブエンブレムを強化することも可能で,ジュエリーのアビリティの効果をエンブレムへ封入することもできるという。
さらに,冒険をサポートしてくれるポーンのAIをカスタマイズすることが可能になる。戦闘時にどのエネミーを最初に狙ってほしいかなど,会話形式で行動方針を指定できるとのことだ。なお,従来の命令はパーティ内のポーン全体に対する指示として,今後も機能する。
そして,自室の庭ではマンドラゴラの育成が可能。マンドラゴラは育成の結果,さまざまなアイテムを生み出すのだが,そのなかには特別なボーナスアイテムも存在するとのこと。また,マンドラゴラ自体もさまざまな外見に育つので,図鑑に登録していくというコレクション要素もある。
リファイン項目としては,赤青双方の保管ボックスの拡張,主に小規模クランに向けたポーン隊派遣の調整,4人パーティ向けの募集掲示板の設置,ジョブバランスの変更,カメラワークの調整が紹介された。このほかの細かいリファインは公式サイトで随時発表されるようだ。
シーズン3の実装に合わせて,パッケージ版の発売も予定されている。
同梱アイテムのなかでも注目すべきは,「LV.80成長&礎とエリアランク解放セット」。このアイテムセットには,いずれか1ジョブのジョブレベルを80まで引き上げる「『LV.80』成長の宝珠」,覚者の竜力の継承をすべて(4ページ)習得した状態にする「『竜力継承』全継承の宝珠」,シーズン2までの全エリアにある拠点の礎の解放と各エリアをランク10にする「礎とエリアランク解放の宝珠」が含まれている。新規プレイヤーや休眠プレイヤーがスムーズにメインストーリーのクエストを楽しみたいときに便利な内容だ。
このアイテムセットの提供については,DDONチーム内でもさまざまな意見が挙がったそうだ。その結果,「より多くの人にDDONを遊んでもらうため,最初のハードルを下げる」ことを目的として,こうした思い切った内容に決定したとのこと。メインクエストがミニマムになるように調整されており,また現役プレイヤーがアイテムセットを使っても同じ効果が得られる。
スマートフォン向けのコンパニオンアプリが開発中であることも発表された。このアプリではゲーム内のお知らせが確認できるほか,クランメンバーで共有できるカレンダー機能やフレンドとのメッセージ交換機能なども搭載される。本編のキャラクターデータはサーバーを介して共有されるため,外出中でもDDONの世界の情報が得られるとのこと。
このほか,シーズン3では過去に配信されたすべてのグランドミッションが常設コンテンツとして遊べるようになるという。また,シーズン3期間内に新ジョブの実装を予定しているとのことだ。
プレゼンテーションを終えると,DDON プロデューサーを務める松川美苗氏は「シーズン3も皆さんのお声をいただきつつ,開発を進めていきます」とコメント。続けて,ディレクターの木下研人氏が「DDONの世界で生きていると感じていただけるよう,引き続きゲームを作っていきます。シーズン3.0まで少し時間がありますが,これからもよろしくお願いします」と今後に向けた意気込みを語った。
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