馬産地ニュース

札幌競馬場で北海道トレーニングセールが行われる

  • 2017年05月24日
  • 最高価格トーコーユズキの2015
    最高価格トーコーユズキの2015
  • 最高価格馬落札の瞬間
    最高価格馬落札の瞬間
  • 高額2位を記録したダイイチボタンの2015
    高額2位を記録したダイイチボタンの2015
  • 高額3位のクスノステファニーの27
    高額3位のクスノステファニーの27
  • 牝馬最高価格コッコレの2015
    牝馬最高価格コッコレの2015
  • 最後1ハロン最速アマノブラウニイー2015
    最後1ハロン最速アマノブラウニイー2015

   HBA日高軽種馬農協が主催する「北海道市場トレーニングセール2017」が5月23日、JRA札幌競馬場パークウインズ棟のファンファーレホールで開催された。2014年にスタンド改修を行った同競馬場でのセール開催は3年連続3回目。調教を積まれた2歳馬208頭が上場。うち155頭(牡84頭、牝71頭)を売却した。総額は1,285,092,000円(税込、以下同)。上場頭数が33頭減の中、売却頭数は3頭増。売却率は札幌競馬場で行われた3年間で最高の74.52%。取引馬の平均価格は約8,290,916円。売却総額は8年連続のレコード売上げとなった。

   せりは、スタート開始直後こそ様子見ムードだったが、徐々にヒートアップ。その中で、最高価格はハードスパン牡馬の「トーコーユズキの2015」で55,080,000円。前日に同競馬場のダートコースを使って行われた公開調教では11秒00~11秒08の2ハロン合計タイムの最速をマーク。1,200万円からスタートしたせりは、激しい競り合いとなり、最終的には香港のYEUNG KIN MAN氏が購入した。期待の新種牡馬産駒で、母の父はディープインパクト。新しい時代を感じさせる血統馬だった。

   高額2位はディープブリランテ牡馬「ダイイチボタンの2015」の32,400,000円。公開調教タイムは12秒51~11秒46。3代母にダイナフェアリー、従兄弟にホクトスルタン(目黒記念(Jpn2))ドリームシグナル(シンザン記念(Jpn3)がいる血統馬で吉岡隆氏が落札した。

   高額3位はアドマイヤムーン牡馬「クスノステファニーの27」の31,320,000円。祖母が短距離重賞で活躍したステファニーチャンで、おじに新潟2歳S(Jpn3)2着ツクバホクトオーがいる血統。公開調教では2ハロン11秒40~10秒91を記録。谷口屯氏が競り合いを制している。

   なお最後の1ハロン計測で1番時計10秒68を記録したシニスターミニスター牝馬「アマノブラウニイー2015」は13,500,000円で鈴木雅俊氏によって落札された。

   セール終了後、木村貢市場長は「欠場馬が多く、購買者の方にはご迷惑をかけてしまいましたが、昨年を約100人上まわる604人の方に購買者登録をいただき、昨年の売りあげを上まわることができたことに驚いています。販売者側の努力を購買者の方にご理解いただいた結果だと思います。これからも購買者側から信頼してもらえる市場を開催するためには自分たちが出来ることを、しっかりとやることが大事。購買者が求めるものをしっかりと実践していきたい。ご協力いただきましたJRA、ならびにJRA札幌競馬場の方々はもちろんですが、購買者の方々に厚く御礼申し上げます」と市場をふりかえった。

   次回の北海道市場は、7月18日に新ひだか町の北海道市場で1歳選抜市場「セレクションセール」が行われる。