iOS: もし、カラオケで周りの人を唸らせたいのなら、「だいたい」音程が合っている程度では不十分です。『Vanido』という無料アプリは、歌唱エクササイズであなたのガイドとなり、どれほど音程が合っているかをリアルタイムで伝えることができます。

それにはまず、ご自身の音程を知る必要があります。つまり、あなたの声が音楽用語でいうところのバス、テノール、ソプラノの、どの声域に当てはまるかを教えてくれるのです(私はメゾソプラノ、それがわかるだけでも楽しいです)。アプリがユーザーの音域を認識すれば、音域に合わせた日々の発声エクササイズを提供してくれるわけです。

毎日3つのエクササイズをこなすだけでいいのですが、明日の内容は、今日のものとは異なります。アプリはこれをゲームと呼んでいます。各エクササイズは、たとえば「ヤ・ヤ・ヤ・ヤ・ヤ」というちょっとした反復音句で、音符が何度も上下するものです。そしてこのアプリは、まずやや高めの音を要求し、これをおそらく十数回反復練習します。

ボイスレッスンや合唱での経験がある方なら、こうしたエクササイズはお馴染みのものでしょう。他にも、「バンブルビー」といった、速いテンポで音が動く楽しいゲームもあります。バラエティが豊かですので、飽きることはないでしょう。


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このアプリは、ヘッドフォンで使用します。ヘッドフォン越しにピアノの音が流れ、マイクを使って自分の声を聴くのです(静かな場所で練習されるのがよいでしょう)。

このアプリで一番優れているのは、声に出した音がどのような動きをしているかをリアルタイムで目にできることでしょう。ある音に対して声が高すぎるのか、低すぎるのか、画面で確認できます。それは、このアプリの強みでもあり、弱みでもあります。小さな、曲がりくねった線を見失ってしまうと、発声内容よりも、そちらの方に注意が向いてしまいます。

ご自身の声が気に入るかどうかをお決めになるのはあなた自身です。このアプリはお手本を示してくれるものではなく、声に出たピッチ以外の情報は教えてくれません。でも正確な音程で歌う練習をする必要がある場合には、正直なフィードバックをすぐに返してくれるVanidoは優れた発声トレーニングのコーチになるでしょう。


2017年4月28日、午前11時30分更新情報:Vanido制作者によるコメント「当社では将来のアップデートにて、現実の音声サンプルのほか、発声テクニックに関するガイド、呼吸の準備運動を追加する予定です」


Vanido(free)|iTunes