NECは、ロボットが無人レジでの会計をサポートするシステムを開発した。同システムにクラウドサービス「Microsoft Azure」を提供する日本マイクロソフト(MS)との共同開発で、2017年5月10日から開催している「2017 JapanITWeek春」に参考出展している。
このシステムに使われるのは、NECプラットフォームズのロボット「PaPeRo i」(パペロ アイ)とPOS(Point Of Sales)レジ「TWINPOS 9500Ui」だ。POSレジとPaPeRo iが連携し、買い物客がセルフレジを操作する際にサポートする。PaPeRo iはマイクとスピーカーを内蔵しており、POSレジの画面操作などを音声で案内する。
主に、小売り業でセルフレジ導入への動きが加速していることから開発したという。特にコンビニ業界においては人手不足の深刻化により、セルフレジの需要が高まっている。
ただしセルフレジには、買い物客が素通りしてしまい、なかなか活用してもらえないという課題がある。そこで、親しみやすいロボットを活用。会計における操作も分かりやすくする。特にセルフレジの操作方法が分からない高齢者が対象だ。PaPeRo iの集客力にも期待する。
PaPeRo iは、セルフレジのサポートだけではなく、マーケティングにも役立つ。目の部分がカメラになっており、買い物客の顔を認識する。Microsoft AzureのアプリであるCognitive Servicesと連携し、顔画像により性別や年齢などを推測する。Microsoft Azure上で売上情報と取得した顧客情報をもとに、マーケティング分析をすることが可能だ。
製品化については検討しているが、時期は未定。