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2017年5月10日(水)

『キャプテン翼』のゲーム史上最高のクオリティに! 新作アプリ開発者インタビュー

文:うま

 KLabが近日配信予定のiOS/Android用アプリ『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』の開発者インタビューをお送りします。『キャプツバ』ファン必見のこだわりが満載です!

『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
▲サッカーマンガの金字塔『キャプテン翼』の新作ゲームがKLabから登場!!

 本作は名作漫画『キャプテン翼』を題材とした対戦型サッカーシミュレーションゲーム。原作に登場した選手でオリジナルチームを作ったり、原作のストーリーを追体験することができます。

 今回、本作の開発ディレクターであるKLabの光野信雄さんにインタビューを行い、登場キャラクターやストーリー、ゲームシステムなどの詳細が明らかに! 原作を彷彿させる必殺技の演出など、細かい部分までこだわったという本作。最後までぜひご覧ください。

『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
▲ディレクターの光野信雄さんにお話をお伺いしました。

『キャプテン翼』ファンの開発スタッフがこだわって作ったゲーム

――『キャプテン翼』のゲームを作るうえで気をつけたことはありますか?

 『キャプテン翼』という作品の魅力を引き出すことに気をつけました。選手のパーソナリティやセリフ、必殺技の見た目などで、ファンのみなさんが満足してもらえる内容を目指しました。

 コンセプトの1つが“当時の追体験”なので、声優さんに関しても可能なかぎりアニメ1作目の方にご協力いただきました。ファンの方は懐かしさに浸っていただけると思います。

『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
▲永遠のサッカー小僧、大空翼の代表的な必殺技オーバーヘッドキック。
『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
▲北海の荒鷲と呼ばれる松山光の必殺技イーグルショット。
『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
▲隼シューターの新田瞬。足が速く、天性のバネを活かした隼シュートが必殺技。
『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
▲カミソリファイター、エース殺しなどと呼ばれる早田誠。キーパー手前で急激に曲がるカミソリシュートが必殺技。

 開発スタッフにリアルタイム世代の40歳前後のスタッフが多く、そのあたりが先陣を切っています。複数名のメンバーで確認して、よりよい物を作ろうとかなりこだわりました。

――原作者の高橋陽一先生から制作時の注意点を言われましたか?

 それはありませんでした。というのも、KLabでは過去にも『キャプテン翼』のゲームを出させていただいているので、信頼していただいています。できあがったものは、すべて監修していただいて作っています。

――公開された動画もすばらしいですね。

 あの動画も、かなりのやりとりをしてやっと完成しました。今後シナリオが進んでいったら新しい動画を作りたいですね。

――公開中の動画では“中学生編”と“ジュニアユース編”のキャラが確認できました。

 サービス開始の時点では、基本的にその時代をプレイしていただきます。ゲームでは“中学生編”からスタートしますが、“小学生編”に関してはイベントシーンなどで登場する予定です。また、現在連載中の『ライジングサン(※1)』も含めて、今後アップデートでシナリオを追加していきます。

(※1)ライジングサン……2014年より連載が開始された最新シリーズ。翼がU-23日本代表を率いてオリンピックの金メダルを目指す物語。

『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』

――登場する必殺技もその時代のものがメインですか?

 ガチャや“強襲イベント”などでは、それ以外の時代のものも登場します。初期ガチャにも、“ジュニアユース編”以降の世界の選手が数人登場しています。『キャプテン翼』のファンならワクワクするような、夢のあるチームが作れると思います。

『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
▲シュート以外にもパスやパスカット、ドリブルの必殺技も多数用意されているようです。
『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』

――“強襲イベント”とは?

 期間限定のイベントモードで、例えば「全日本が強襲してきた」といった形で、いろいろなチームと戦うものです。そしてこの全日本を率いているのが翼だった場合、倒すことで報酬として翼が手に入る、という形になります。

 この“強襲イベント”でいろいろなチームをサイクルでまわしていくことで、今回うまく集められなかった、という人でも、後日またがんばることで報酬を手に入れやすくします。そして、必殺技のレベルを上げたり伝授がしやすくなっています。

――サービス開始の時点では、どれぐらいの数のキャラクターが登場しますか?

 使用可能なキャラクターは70人くらいです。日本の選手はもちろん、“ジュニアユース編”に登場したドイツのシュナイダーやミューラー、アルゼンチンのファン・ディアスなどの選手も登場します。

『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
▲ドイツの若き皇帝カール・ハインツ・シュナイダーの必殺技ファイヤーショット。
『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
▲アルゼンチンJrユースの10番で、“アルゼンチンの至宝”と呼ばれるファン・ディアス。オーバーヘッドキックなどの多彩な必殺技を持つ。

 マニアックなところですと、ふらの中のゴールキーパーの加藤とか花輪中の大丸(※2)や南宇和のテクニシャン石田(※3)なども使用可能です。

(※2)大丸雄一郎……立花兄弟にセンタリングを上げるために試合後半から登場した。
(※3)石田鉄男……南宇和中のキャプテンで、松山率いるふらの中を苦しめた。

 選手キャラ意外にもロベルトはもちろんですが、早苗、久美(※4)、弥生(※5)といった女性キャラがストーリーに登場します。「このキャラは誰だろう?」「あのキャラはどこで登場するのか?」という点でも楽しめると思います。

『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』

(※4)杉本久美……南葛中サッカー部のマネージャー。翼のことが好きだった。
(※5)青葉弥生……三杉の所属する武蔵中サッカー部マネージャー。のちに三杉のガールフレンドに。

サッカーゲームとしても楽しめる、こだわりのゲームシステム

『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』

――基本的なゲームの進め方を教えてください。

 “シナリオモード”をプレイしながら、選手やフォーメーション、ユニフォームを入手したり、“プレイヤーランク”を上げることができます。プレイヤーランクが上がると、“リーグモード”や“オンライン対戦モード”が開放されていきます。

 “リーグモード”は、AIが操作するほかのユーザーが作ったチームと戦える疑似オンライン対戦モードです。そして“オンライン対戦モード”は、プレイヤー同士がリアルタイムで繋がって対戦を楽しめるモードです。“オンライン対戦モード”は、プレイするために特定のポイントを消費することがなく、無制限に遊ぶことができるので、とことん腕を競い合うことができます。

――キャラクターの入手方法はガチャですか?

 ガチャでも手に入ります。あとは強襲のクリア報酬として獲得したり、いろいろな原資を集め、それと交換で選手を入手することもできます。ほかにもシナリオを進めることで手に入る選手もいます。例えば中原中と対戦して勝ったら葵が手に入ります。“シナリオモード”を進めるだけでも一通りキャラクターは揃います。

――キャラクターの成長はどのように行いますか?

 “トレーニング”でキャラクターを合成してレベルを上げたり、パラメータの上限を開放することができます。選手のレアリティを上げたり、必殺技を強化することでも成長させることができます。

 完全同一の必殺技を持つ選手を合成することで、必殺技のレベルを上げることができます。ただ、レアリティの高い選手は完全同一の必殺技を入手しづらいので、必殺技のレベル上げが難しくなります。そこで“ブラックボール(※6)”というサポートアイテムで、どのキャラクターの必殺技でも強化できるようになっています。

(※6)ブラックボール……ジュニアユース編で日向小次郎が、恩師の吉良から送られた通常よりも重いボール。これを使って、ネオ・タイガーショットを編み出した。

 さらに、必殺技は伝授することが可能です。各選手はデフォルトで持っている必殺技が異なりますが、例えばゴールデンコンビを持った翼くんとドライブシュートを持った翼くんを手に入れた場合、これらを合成することでゴールデンコンビとドライブシュートの両方を使える翼くんが誕生します。

『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
▲翼と岬の“ゴールデンコンビ”。息の合ったするどいパス回しで相手ゴールを目指す。

――同じ翼くんでも、プレイヤーごとに使える必殺技が違うということですね?

 そうです。攻撃重視の翼を作りたい人はゴールデンコンビ+ドライブシュートの組み合わせ、中盤でゲームメイクする翼を作りたい人は、ドリブルやパス技を習得させたりと、プレイヤーの個性が出せますし、やり込み度も高いです。

『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』

――小学生時代のフォワードの翼、中学生以降のミッドフィルダーの翼のように作り分けもできるのですね。

 できます。そこは好きなように作っていただいて、他のプレイヤーの選手がどういった必殺技や特徴を持っているのかなと調べたり、自慢の選手を見せ合ったりして盛り上がってもらえるとうれしいです。

――試合時間は45分ハーフですか?

 長い試合は45分ハーフ、練習試合といった周回が必要なものに関しては、30分ハーフなど短めに設定する予定です。なおゲームの1分は現実の1分よりも短い設定なので、比較的短時間で1試合が楽しめます。

――試合中の操作方法などについて教えてください。

 “フィールド画面”と呼ばれる上から見た2Dマップ上で、選手を操作して戦います。ボールを持ったキャラクターをドラッグ&ドロップすることで、その場所へ向かってドリブルを行います。

『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』

 パスを出すときは、画面上の任意の場所をタップすることでその場所へ向けてパスが飛んでいきます。また、画面右端の“必殺技”や“シュート”をタップすることで、それぞれの技を使うことができます。

 ドリブル中やペナルティエリア内で浮き球になったときに、近くに敵選手がいると“マッチアップ画面”に移ります。ここでシュートなどのコマンドを選択して、相手の選択したコマンドとのじゃんけんをする形になります。例えばシュートはブロックに弱い、という感じです。マッチアップでは、パスプレイやディフェンス系の必殺技も使用可能です。

『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』

 “因縁マッチアップ”というものがあります。因縁だけじゃないんですけど、例えば翼と葵がマッチアップしたときに、「いくぞ、中原中の12番」とか「翼さん、あんたを超えてみせる」といった、原作を知っていると「おっ!」となるかけあいも、随所にちりばめてあります。原作で同じチームだったメンバーが敵同士でマッチアップした場合にも専用のかけあいが用意されているキャラもいます。

――ある程度キャラクターが揃ったら、初期のシナリオに戻ってかけあいを探すのも楽しそうですね。

 ですね。何度でも楽しめると思うので、ぜひいろいろ試してください。

――マッチアップはボイス入りですか?

 マッチアップで演出が入るものはボイスがあります。BGMなどもいい感じになっているので、ぜひイヤホンをつけてプレイしてみてください。

――ボールを持っていないキャラクターの操作はどのように行うのですか?

 ボールを持っていない選手は、作戦に従って自動で動きます。作戦は、攻撃的、バランス、守備的の3つがあります。攻撃的だとラインを上げて、守備的だとラインを下げて、バランスだとその中間になります。

――作戦をうまくを使えばオフサイドトラップもできますか?

 ルールにオフサイドも入っていますし、やろうと思えばできると思います。狙ってやろうと思ったら難しいですが、凄腕になって極まってきたら、対戦プレイではそういうところで差がつくかもしれません。また、対戦プレイでは相手がどんな指示を出しているのか、読みあいも熱いと思います。

――選手のポジションは自由に決められますか?

 ゴールキーパー以外は自由に配置を決めることができます。ゴールキーパーには、ゴールキーパーの選手しか配置することができません。ゴールキーパーをフィールドプレイヤーとして配置することもできません。

――若島津くんをフォワードに配置することはできないのでしょうか?

 若島津に関しては、ゴールキーパーの若島津とは別キャラクターとして、フォワード用の若島津を登場させたいと考えています。ちなみに、1つのチームに同名の選手は1人までしか編成できません。フォワードとゴールキーパーを若島津にしたり、翼くんだらけのチームを作るといったことはできません(笑)

『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
▲空手キーパーと呼ばれる若島津健。『GOLDEN-23』編ではFWを兼務。
『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
▲イタリアJrユースのパーフェクトキーパー、ヘルナンデス。その右手は、黄金の右腕と呼ばれる。
『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
▲後ろ姿だけでわかったらスゴイ! ドイツユース代表で、“鋼鉄の巨人”の異名を持つ幻のゴールキーパー、デューター・ミューラー。
『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
▲翼の最初のライバルである天才キーパー。S.G.G.K(スーパーグレートゴールキーパー)と呼ばれている。

 また、選手ごとに100%の能力を発揮できる“適正ポジション”が設定されています。そのため、適正以外のポジションに配置すると能力が少し下がってしまいます。このポジションは、だいたい原作どおりとなっています。

 ただ、同じ選手でも適正ポジションが異なることがあります。例えば、松山くんの適正ポジションは、中学生編はオフェンシブミッドフィルダー、ジュニアユース編はディフェンダーといった感じに、それぞれの時代に合わせて設定されているなど、集めてカスタマイズする楽しみがあります。

――フォーメーションも設定できますが、どれぐらいの種類がありますか?

 原作に登場したり、連載当時に流行ったもの、最近のフォーメーションも網羅してあります。サッカーに詳しいスタッフがいるので、いろいろリサーチして選定しました。サッカー好きな人もサッカーゲームとして楽しめると思います。

――鳥かご(※7)はありますか?

(※7)鳥かご……若林率いる修哲小が得意とした戦術。パスをまわすことで相手にボールを触らせずに守る戦術。

 技ではありませんが、自分でバックパスを出して、そこからパスを回していくことで可能です。ただ、マッチアップが発生するので常に逃げ続けることはできません。

――ハーフタイムで選手の交代やフォーメーションの変更はできますか?

 選手の交代はできますが、フォーメーションの変更はできません。フォーメーションを変更すると選手の配置もやりなおす必要があります。対戦プレイ中は相手を待たせてしまうことになってしまうので、そこはあえてできなくしています。

――画面に“スタミナ”とありますが、これを消費してアクションを行うのですか?

 そうです。威力が高いものほど消費するスタミナは多くなります。そしてこのスタミナは、ハーフタイムである程度回復しますが、それ以外では試合中に回復することはありません。

“キャプテン翼”ファンの筆者が細かいゲームシステムを聞きまくる!

『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
▲編集部の細かい質問にもすべて回答してくださる光野さん。

――各コマンドの上に表示されている4ケタの数字は何ですか?

 あの数字は、技の強さを示すパワーです。お互いの技がぶつかりあったときの勝敗を決める要素の1つになります。必ずしもこの数値のみで勝敗が決まるわけではありません。

――画面左下の“全力”のアイコンは何ですか?

 原作で途中から「俺の全力を見せてやる」とか「これが俺の全力のサッカーだ」という発言がありまして、そこからインスピレーションを受けて作られた、“全力サッカー”というものです。イメージとしては、格闘ゲームの“超必殺技ゲージ”を想像していただけるとわかりやすいです。

 “全力サッカー”発動中は、まず消費するスタミナが減るので、必殺技をたくさん使えるようになります。また、各必殺技には“クリティカル”というボーナスの仕様がありまして、このクリティカルも発生しやすくなります。

 ちなみに“全力サッカー”の発動に必要なゲージは、負けているほうがたまりやすくなっているので、リードされているときにこれを使って逆転することができます。もちろん逆転したら相手のゲージもたまりやすくなるので、使うタイミングや駆け引きも重要になってきます。前半は温存して後半開始直後に使うなど、いろいろな作戦を立てられると思います。

――“全力サッカー”の発動時間はどれぐらいですか?

 ゲーム内時間で15分くらいです。時間経過でもゲージはたまるので、1試合でだいたい1~2回は使えると思います。

――試合中に怪我をして、しばらく出場できないことはありますか?

 ケガやレッドカードによる一定期間出場停止処分などはありません。

――レッドカードやイエローカードはありますか?

 あります。もちろんイエローカード2枚もしくはレッドカード1枚で退場となり、そのあいだは10人で戦わなければなりません。

――本作でイエローカードなどは、どんなタイミングで出るのですか?

 必殺技にも危険なものがあるので、それらにはファウル率が高く設定されていて、イエローカードなどが出やすくなっています。日向くんの強引なドリブルとか、あとは強烈なタックルなどはファウル率が高いです。そして確率で運が悪いとレッドカードになることもあります。

――特定のシュートでゴールネットが破れたりしますか?

 ネットが破れる演出はあります。ただし、特定のシュートではなく、成長して威力が高くなることで破る確率が上がります。ちなみにものすごく威力が高くなると、さらに何かが起こりますよ……!

――威力が上がると、相手のプレイヤーも吹き飛びますか?

 吹き飛びます。この吹き飛ばしは、序盤から発生しやすいと思います。ちなみに吹き飛び方も原作のあのモーションになっているので、お楽しみください(笑)。また、特定の必殺技には吹き飛ばす演出が入っていたりします。

『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
▲ネット破り、吹き飛ばしといえば、猛虎・小次郎でしょう! 豪快で強力なだけに、ファウルをとられないように注意が必要。

――ゴールデンコンビやツインシュートのようなコンビ技はどれぐらいありますか?

 かなりたくさんの種類があります。なんと、高橋先生監修のもと原作に存在しない組み合わせのコンビ技も登場します。それからシュートだけではなくタックルのコンビ技など、こんな技まで登場するんだというレベルで作ってあります。

 コンビ技は1人で放つ技よりも威力が高いぶん、スタミナの消費も大きいのが特徴です。

『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
▲空中サッカーの申し子、立花兄弟が放つスカイラブハリケーン。
『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』
▲エル・シド・ピエールとルイ・ナポレオンのコンビ技“エッフェル攻撃”も使用可能!

――コンビ技を使える選手の組み合わせはゲーム中で確認できますか?

 必殺技を長押しすることで詳細を見ることができ、コンビ技には「この技には翼と岬が必要です」といった情報が書いてあります。

 また、選手を配置したときに必殺技が表示されるのですが、そこで「必殺技の発動選手が足りない」という表示が出るようになっています。ぜひ2人揃えてコンビ技を楽しんでほしいですね。

――ゲームオリジナルの選手や必殺技、シナリオなどはありますか?

 今のところオリジナルの選手はいません。原作に登場したけど名前がついていない必殺技に、名前をつけさせていただいたものもあります。シナリオに関しては、オリジナルのものもあります。ただし、原作のサイドストーリーを補完するシナリオを監修をとおして実装します。

 それから、ユニフォームも原作に登場したものを着せられるほか、自分で色とか柄とかを組み合わせてカスタマイズすることもできます。ちなみにホームとアウェイ、ゴールキーパーをそれぞれ個別に設定できるので、個性を出せると思います。

――日向くんは、どのユニフォームを着ても袖をまくりますか?(笑)

 じつは……、まくります! かなりまくってます(笑)。選手ごとの味をつけていこうと思って、そういう仕掛けのある選手もいるので、お楽しみに!

――三杉くんは出場時間に制限(※8)はありますか?

 出場時間に制限はありませんが、代わりにスタミナを少なくするなどで、疑似的に再現しています。大事に使っていただければ、フルタイム出場することもできます。

(※8)出場時間に制限……武蔵中のキャプテン三杉淳は心臓に病気を持っていたため、小学生時代は15分、中学生時代は30分しか出場できなかった。現在はリハビリの結果、90分間フルタイムで戦えるようになった。

――試合中に実況やサブキャラクターのカットインなどはありますか?

 実況はあります。サブキャラクターは試合以外のところで入ってきますので、そのあたりもお楽しみに。

――地面にエッフェル塔が出てきたりとか、再現に驚かされました。

 原作でも描かれていましたから、そのあたりはこだわりました。ほかにもいろいろな仕込みがあるので、プレイヤーのみなさんには必殺技を使うたびに楽しんでいただけると思います。キャラをたくさん集めていただいて、こんな技があるんだ、とか、こんなセリフを言うんだ、というのも楽しいと思います。

――気になるサービス開始時期はいつぐらいになりそうですか?

 それほどお待たせしないと思いますので、もう少しだけお待ちください。

――最後に読者のみなさんにメッセージをお願いします。

 『キャプテン翼』の魅力を最大限に引き出すことに、力を入れて開発を進めております。『キャプツバ』ファンもサッカーファンも楽しんでもらえるゲームになるよう、開発スタッフ一同、日々開発を続けておりますので、ぜひご期待ください。

『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』

(C) 高橋陽一/集英社
(C) 高橋陽一/集英社・テレビ東京・エノキフィルム
原作「キャプテン翼」高橋陽一(集英社文庫コミック版)
(C)KLabGames

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