5月4日(木)
私は、本日のしんぶん赤旗に載った、安倍首相の「2020年に
改憲を目指す」ビデオメッセージの要旨を読んで、そうはさせ
ないぞの思いでいっぱいです。
首相は「憲法改正は自民党の立党以来の党是であり、東京五輪・
パラリンピックが開催される2020年を未来を見据えながら日本が
新しく生まれ変わる大きなきっかけにすべきだ」と、言っている
が、何というおごりに満ちたものかと思います。
1964年の東京オリンピックは、戦争からの復興をなしとげ、
世界の人々が、戦争でなくスポーツ競技を通じて東京に集うという
ことで、小6の私でも感動して、五大陸を表す五輪を一生懸命書い
たものでした。平和の祭典のオリンピックをひきあいに出さないで
いただきたい。
安倍首相は自衛隊についてとりあげ「少なくとも私たちの世代の
うちに自衛隊の存在を憲法上にしっかりと位置づけ、「自衛隊が
違憲かもしれないなどの議論が生まれる余地をなくすべきです」と
語っています。
自衛隊は自衛のための戦力だから軍隊ではなく、憲法違反ではな
いとしてつくったけれど、今日では堂々と日米共同軍事訓練を行い、
PK0で海外派兵を行い、今度はかけつけ警護、アメリカの艦船さえ
防護するという訳です。自衛隊はもはやれっきとした軍隊に育ち、
自衛のための戦力だとは言えなくなりました。憲法違反は明らか
です。それゆえ、憲法に軍隊としての存在を明記するというのです。
そのために「自由民主党としてその歴史的使命をしっかりと
果たしていく決意」と述べています。
先の戦争を教訓にしない政党に歴史的使命はないと言いたい。