根拠なく「業界最速」 格安SIM「FREETEL」に措置命令初の行政処分

» 2017年04月21日 17時43分 公開
[ITmedia]

 「FREETEL」(フリーテル)ブランドで格安スマートフォンを展開するプラスワン・マーケティング(東京都港区)が「『業界最速』の通信速度」などと表示したことには合理的な根拠がなく、不当だったとして、消費者庁は4月21日、景品表示法違反(優良誤認)で措置命令を出した。

 格安スマホ会社に対する同法違反の行政処分は初という。

 同社は2016年11月下旬から〜12月中旬、自社サイトに「『業界最速』の通信速度」「FREETEL SIMなら速度が出にくい都内平日12時台でもこんなに速い!」などとグラフとともに記載。また「SIM販売シェアNo.1」などと格安SIM業者でトップであるかのように表示していた。

photo 「業界最速」をうたっていた=消費者庁のニュースリリースより
photo 5アプリのアイコンとともに「各種SNS利用時のデータ通信量が無料」をうたっていた=消費者庁のニュースリリースより

 消費者庁に同社が提出した資料は、これらの表示について、合理的な根拠を示すものとは認められなかったという。

 またサイトでは、「LINEのデータ通信料無料!」と記載し、「WhatsApp」や「Pokemon GO」のアイコンとともに「FREETELなら各種SNS利用時のデータ通信料が無料!!」などとうたっていたが、実際にはこれらのデータ通信の一部は有料の利用容量の対象だったという。

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