PFUは2017年4月20日、業務用のA3対応イメージスキャナーの新機種「fi-7600/7700/7700S」を発表した。fi-7600は自動給紙機構(ADF)を持つ製品、fi-7700/7700SはADFとフラットベッド機構を持つ製品である。fi-7700/7700Sは、読み取りが両面か片面かの違いがある。

fi-7600(上)とfi-7700(下)
fi-7600(上)とfi-7700(下)
(出所:PFU)
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 3機種とも「インテリジェント・ピックアーム」と呼ぶ、給紙状況をセンサーで検知し原稿にかける圧力を制御する新機能を搭載した。センサーが給紙遅れを検知すると、ピックアームが原稿を強く負圧して給紙を促す。そしてセンサーが原稿の搬送を検知すると、ピックアームの付圧を低減する。

 fi-7700/7700Sは、フラットベッドのドキュメントカバーを開けたまま読み取りができ、自動用紙サイズ検出や自動傾き補正が可能な「カバーオープンクロップ」機能を新搭載。読み取りのたびにドキュメントカバーを開け閉めする手間の省略を狙った。

 性能も向上させた。3機種とも原稿搭載容量を従来製品の1.5倍となる300枚に拡張。fi-7600/7700は、読み取り速度を同社従来製品(fi-6670/6770)の約1.1倍となる毎分100枚、200面に向上させた。fi-7700は、読み取り速度を従来製品比で1分当たり3枚増の毎分75枚とした。またfi-7600は、高さと重量を従来製品から約3割減の214mm、11kgとして小型・軽量化を図った。

 同社ECサイト「PFUダイレクト」での直販価格は、fi-7600が65万円、fi-7700は90万円、fi-7700Sは45万円(いずれも税別)。受注は4月20日から。出荷開始時期は、fi-7600が4月21日、fi-7700/7700Sは5月19日である。