電通は2017年4月19日、同社が運営する電子雑誌業務支援システム「Magaport」内の新サービスとして、紙の雑誌を想定して作られた誌面PDFデータをテキストや画像単位のマイクロコンテンツに自動変換し、ニュースサイトや電子書店などへの配信を可能とする「マガポート記事サービス」の提供を同日に開始したと発表した。

図●サービスイメージ
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(発表資料から)
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 Magaportは、出版社が複数の電子書店向けに雑誌コンテンツの入稿・販売管理・広告管理を一元的に行える電子雑誌業務支援システムとして、電通が国内出版社約150の1000誌以上にシステム提供している。

 新サービスは、このMagaportの運営で協業する富士山マガジンサービスが開発したマイクロコンテンツ生成・管理システム「fujisan 記事抽出システム」を独占的に活用して実現した。紙媒体用に作成された記事データを、各種電子媒体で広く扱えるデータ形式に自動変換することが可能。ニュースサイトやアプリ、企業ウェブサイトなどで活用するといった転用を促進し、雑誌発のコンテンツビジネスの拡大が期待されるとする。

 電通と富士山マガジンサービスは今後、このサービスの活用を進め、記事単位の閲覧情報に基づいたターゲット設定などによる広告技術商品の開発、自然言語処理技術に基づく要約などウェブ配信に適した自動編集機能の開発、記事検索やレコメンデーションに関するサービスの提供といった新たなビジネス展開を推進していく。

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