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アメリカでは大手スーパーのウォルマートとクローガー( Kroger ) が価格競争を繰り広げている。今のところ、2社の戦いではウォルマートに軍配が上がっている。
金融大手バークレイズ(Barclays)の調査によると、ウォルマートの商品はクローガーより約4%安い。
バークレイズが、テネシー州ナッシュビルにあるウォルマートとクローガーの各店舗で78アイテムの価格を比較したところ、商品の74%は、ウォルマートの方が安かった。
2社の価格で、最も違いがあったのは非生鮮食品と冷凍食品で、ウォルマートの方が5.6%安かった。
一方、食肉、乳製品や野菜などの生鮮食品では、クローガーの方が3.4%安かった。ただし、その大きな理由は、卵、リンゴ、白ブドウ、ベビーキャロット、ピーマンや鶏胸肉などで大幅な値引きを行っていたからであり、これらを除く生鮮食品はウォルマートより15%も高かった。
Barclays Research
業界での激しい競争を勝ち抜くために、ウォルマートとクローガーは互いに価格競争を仕掛けてきた。
しかし、どうやらクローガーが劣勢のようだ。
クローガーの既存店(開店から1年以上経った店舗)の四半期売上高は、13年にわたって増加し続けてきた。しかし、2016年11月~17年1月期決算では、既存店売上高が前年同期比0.7%減少した。クローガーの連勝記録についに終止符が打たれたのだ。
同社は食品デフレが売上高減少の原因だとしているが、競合企業のプレッシャーを感じているのは明らかだ。
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クローガーはウォルマートとの価格競争で苦戦を強いられるだろうとバークレイズは述べた。
「クローガーが長年にわたって優れた経営をしてきたことは明らかだ。しかし、ウォルマートの投資規模に打ち勝つことはそう簡単ではない」
source:Barclays Research
[原文:Walmart's relentless price war is crushing America’s biggest grocer ]
(翻訳:Yuta Machida)