科学雑誌「サイエンス」に、アフリカから移動した人類が、現在地球上にある言語の基礎(いわゆる祖語)を築いたのでは、と掲載されています。発見したのは、ニュージーランド・オークランド大学の進化心理学者、クウェンティン・アトキンソン氏です。
アトキンソン氏は、世界504の言語を研究。その結果、もっとも音素が多いのがアフリカということを突き止めました。つまり、アフリカで発生した言語が枝分かれしてそれぞれ独立した言語となり、シンプルになっていったという説なんですね。
ちなみに音素は、独立した言語中、同じ音とみなされる音の集まりです。日本語なら母音と子音、このほか、半母音と言われるものなどもあります。ま、小難しい話は各自調べていただきたく...。
この音素がもっとも多いのがアフリカ。もっとも少ないのが南米と太平洋諸国の言語だそうです。
アフリカって、母音の数多そうですし、子音も多そうですよね。僕らの話している言葉も、アフリカから派生したと考えると、なんか感慨深いなぁ。
【NewsBrief】世界のすべての言語、アフリカの「祖語」にさかのぼる=調査[ウォール・ストリート・ジャーナル日本版]
(三浦一紀)