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月額6.99ドルで毎月5タイトルをプレイ。HTCが定額制VRソフト配信サービスの詳細を明らかに
対応タイトルとしては,海底を探索する「theBlu」,火星で探査機を動かす「Mars Odyssey」,アポロ11号の乗組員として月着陸を疑似体験できる「Apollo 11」,不死の花を求める王子の物語を描いた「Firebird - La Péri」,さまざまなオブジェクトを組み合わせて動く物体を作り上げる「Fantastic Contraption」,そしてお絵かきなどが楽しめるクリエイティビティツール「Arcade Artist」など,2016年度に登場したVRソフトの優秀作に贈られる「Viveport Developer Awards」を受賞した話題作を中心にした6タイトルを用意している。
今後は,定額サービスでプレイできるタイトルもさらに増えていくはずだ。
定額サービスの利用者は,プレイした5タイトルに気に入ったものがあれば,1か月を過ぎても継続してプレイできるように個人のライブラリで所有したり,セールス期間中に安価に購入したりできるとのこと。「1か月で十分に楽しめたと思えるソフトは,(翌月には)別のタイトルに変更できる」と,Steiber氏は説明していた。
調査会社であるSuperdataのStephanie Llamas(ステファニー・ヤマス)氏がSVVR2017会期中に報告したところによると,2016年度におけるViveの販売台数は42万台となり,Oculus VRが展開する「Rift」の24.3万台を,大きく引き離し始めているという。
そのほかにもSteiber氏は,基調講演の中で,VRゲームのスタートアップ企業をパブリッシング面でサポートするプログラム「Vive Studios」の設立を発表。「Knockout League」や「VRSports: Ping Pong & Tennis」,「Arcade Saga」「Front Defense」といったタイトルが,このプログラムによって開発されているとのことだ。
さらに,1億ドルに及ぶVRソフトウェア開発支援プログラム「Vive X」の延長や,スティーブン・スピルバーグ氏が監督する2018年の新作映画「Ready Player One」とのコラボレーション作品の制作も発表している。
HTCは,こうした取り組みを通じてViveport専用のVRタイトルを増やしていくことで,競合との差別化を狙っていくという方針を,明確に打ち出した基調講演だった。
Vive 日本語公式Webサイト
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