「おっさん政治からの脱却」と、しばしば口にする小池都知事。東京大改革は“くのいち部隊”にお任せ!?

7月2日に行なわれる東京都議会議員選挙(6月23日告示・定数127)。

圧倒的な票差で大勝利を収めた千代田区長選に続き、小池百合子都知事率いる地域政党「都民ファーストの会」は、都議選で単独過半数を得るべく、70人規模の候補者擁立を検討しているという。その秘策が女性候補たちを多数そろえた“くのいち部隊”だ。

政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が語る。

「現在、公認候補として発表されているのは12名。いずれも現職都議や区議ら、元都議たちです。そして、この12名に加えて、すでに『希望の塾』出身の新人候補など約20名が決まっているようです。しかも、そのほとんどが女性候補といわれています」

なぜ、女性ばかりなのか?

「小池さんは、初の女性都知事ですし、待機児童や保育など都の政策にも女性目線が入っています。また、インタビューなどでも『おっさん政治からの脱却』と言うことが多い。“女性であること”や“女性の力”を重要視しているため、あえて女性を意識して候補者を選んでいるようです」(鈴木氏)

では現在、どのような女性たちが“くのいち部隊”として名前が挙がっているのか。報道によると…。

●エド・はるみ氏(お笑い芸人。現在、大学院でコミュニケーションを勉強中)●龍円愛梨(りゅうえん・あいり)氏(元テレビ朝日アナウンサー。元報道局記者。現在はシングルマザーで教育問題に関心がある)●佐分千恵(さぶり・ちえ)氏(元テレビ朝日アナウンサー。ニュース番組のキャスター。夫が渋谷区長)●榎本あゆみ氏(港区議)●茜ヶ久保嘉代子(あかねがくぼ・かよこ)氏(教育コンサルタント)

…といったビッグネームがそろう。前出の鈴木氏が続ける。

「候補者の選び方は(1)選抜試験の成績、(2)面接、(3)スキャンダルの種がないかの“身体検査”の3点です。なかでも(1)の成績を大事にしている。小池さんの目指している『東京大改革』は、都庁を変えるということ。敵は他党の議員よりも都の職員です。優秀な彼らに対抗するには、それなりの知識や議論する力が必要なのです」

現在、名前が挙がっているのは、元報道局記者やニュースキャスター、コンサルタントなど、知識と経験、アピール力のある人ばかりだ。第4次公認約20人の大半といわれる“くのいち部隊”全貌が明らかになるのはいつか?

「特に会社勤めの人はいろいろと準備が必要でしょうし、企業家は年度末は忙しい。発表は4月になってからだと思います」

この夏は、“くのいち”が東京を駆け巡る。