大日本印刷(DNP)とNTTコミュニケーションズは2017年3月7日、印刷されたポスターやボードなどが目の錯覚で動画のように動いて見える次世代POP広告を共同開発したと発表した。NTTコムが提供する「変幻灯」ソフトウエアを活用した。

(出所:大日本印刷、NTTコミュニケーションズ)
(出所:大日本印刷、NTTコミュニケーションズ)
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 印刷物をカメラで撮影し、例えばろうそくの炎の揺れや人物の表情の変化など、その絵柄に合った動きのモノクロ映像データを変幻灯ソフトウエアで作成する。このモノクロ映像を元の印刷物に投影することで、目の錯覚により印刷物が動画のように動いて見える仕組み。

 プロモーションやエンターテインメントなどの用途に活用できる。消費者が静止画だと認識していたポスターやボードに動きを与えることが可能で、高いアイキャッチ効果を得られる。また、センサーを取り付けることで、手の動きに合わせて静止画が動くような視覚効果を与えることも可能。

 1台あたりのPOP制作費および変幻灯ソフトの映像制作費は19万8000円から(税別)。なお、別途プロジェクター、パソコン、カメラなどの基材を手配する必要がある。2020年度までに1万台以上の販売を目指す。

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