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ハロー!Steam広場 第147回:乗組員はすべてプレイヤー。最大54人での海戦が楽しめるオンラインFPS「Blackwake」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,ゲームをダウンロードしてる時間が至福すぎて,削除とダウンロードを繰り返す上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第147回では,オーストラリアのインディーズ系デベロッパ, Mastfire Studiosが手掛ける「Blackwake」を紹介しよう。本作は,最大54人のプレイヤーがイギリス海軍と海賊に分かれて,27vs.27で戦うゲームだ。乗組員がすべてプレイヤーキャラだからこそ生まれるドラマチックな海戦が魅力となっている。
最大54人のプレイヤーが海上で入り乱れ合うオンライン対戦FPS「Blackwake」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はオーストラリアのインディーズ系デベロッパ, Mastfire Studiosが手掛ける「Blackwake」を紹介しよう。
本作は,最大54人のプレイヤーがイギリス海軍と海賊に分かれて,27vs.27で戦うオンライン対戦FPSだ。各チームにはそれぞれサイズの異なる3種類の帆船が用意されており,プレイヤーはいずれかの船の船長(立候補制)あるいは乗組員となって,敵チームとの戦いに挑むことになる。兵を倒したり船を破壊したりして敵チームのチケットを0にすれば勝利だ。
本作の特徴は,船長と乗組員が一丸となって戦うという部分にある。船長は終始船の操縦に集中しているので,大砲を撃ったり破損箇所を直したりというのは,すべて乗組員達で分担して行うのだ。ここで面白いのが,乗組員達に決まった役割がないというところである。普通ならば,誰が砲手で誰が修理工といった具合で割り当てられそうなものだが,このゲームでは各々の判断に任されるのだ。
そのためか,船の上では乗組員を操作するプレイヤーの性格が垣間見える。敵との戦闘に備えて船中の大砲に火薬を詰めて回る真面目な人(筆者ではない)もいれば,倉庫の端っこでお酒を飲みながらぼーっとしている人(筆者ではない)や,船首でふざけていて足を滑らせ海に落ち,そのまま置いていかれる――なんて人(筆者ではないことにしておく)もいる。
真面目にやろうよ! と言いたくもなるだろうが,船長からの「Open fire!」という掛け声(ボイスチャット)で一斉に砲門に着くあたりは,なんとも海賊らしい。こういうロールプレイが楽しめるのも本作の魅力だ。
そして,ひとたび戦いが始まるとデッキの上は大忙し。大砲も,撃てば自動装てんなどという,現実を舐めきった昨今の親切設計ではなく,1発撃つのにも5つほど手順を踏む必要があり,備え付けの弾が切れたら倉庫まで取りに行かなければならない。被弾して船が壊れたらそこを修理しなければならないし,アンカーを打ち込まれたら白兵戦に備えてデッキに集合することになるだろう。
この混沌具合がまさに中世における海戦といった感じで,とくに白兵戦のカオスっぷりは,すべての乗組員がプレイヤーキャラクターである本作だからこそ再現できているといえる。
アーリーアクセス作品でオンライン専用となると,プレイ人口が気になるところだが,今のところ遊ぶのには困らないほどサーバーが建てられており,満員で賑わっているところも多い。Pingが70前後もアジアサーバーもいくつかあり,日本からでも十分楽しめるので,海戦ゲームに興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。
「Blackwake」Steamストア(1980円)
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