キャンプでオススメのカセットガスストーブを紹介します。
我が家はキャンプ歴9年。春・秋のキャンプでカセットガスストーブを使っています。
使っているから分かるカセットガスストーブの選び方や商品の違い、メリット・デメリットから、実際にテントで使った時の暖房効果まで徹底紹介します☆
参考 カセットガスストーブのデメリット、メリットを解説した記事
キャンプにおすすめのカセットガスストーブ14品
キャンプでよく使われているカセットガスストーブをご紹介♪
まずは主要な商品を見てみましょう。最後に各カセットガスストーブの性能を表で比較しています。
イワタニ カセットガスストーブ マル暖 ~日本初の屋外室内対応
2023年、ガス器具大手のイワタニから、屋外・室内両方で使えるカセットガスストーブ「マル暖」が登場!
JIA(日本ガス機器検査協会)の定める3つの安全規格に準拠する日本初の商品。
安全性はもちろん、一般的なガスストーブの2倍の熱量でお湯が沸かせる天板まで付いている気の効いた作り♪熱量に対するコスパも良いため文句なしのガスストーブです。
温かいぶんカセットガスの消費が早いですが、火力を調整したり、ガス缶を多めに持っていくことでカバーできます。
参考 イワタニカセットフー専用のアクセサリー「ジュニアマルチプレート ガラス 蓋付き」「ミニダッチオーブン」なども使用可能♪
センゴク・アラジン ポータブルガスストーブ ~ レトロでオシャレ
石油ストーブやオーブントースターでお馴染みのセンゴク・アラジンは、オシャレなデザインのカセットガスストーブ。
レトロでキュートで立ち姿はキャンプでの存在感が抜群!
サイズは、奥行33.5×幅32×高さ39cmと他のカセットガスストーブと比べると大きめですが、最大熱量が2.0kWと、他のカセットガスストーブの2倍近いの出力を誇ります。また、出力を調整して使えば4時間20分の連続運転が可能。
アウトドアショップOrangeの別注カラーは渋いブラック。
BEAMS別注カラーは日本伝統の藍色
LOGOSとのコラボ商品は、色だけでなく中央の四方ガラスをはめたデザインが特徴。
イワタニ カセットガスファンヒーター 風暖 ~ 子供がいても安心
イワタニ カセットガスファンヒーター 風暖は温風が出るタイプ。
発熱量も一般的なカセットガスストーブの2倍近くあります。
内部で空気を温めて送風するタイプなので、小さいお子さんがいてもヤケドの心配が少ないです。安全性の高さが他のカセットガスヒーターとの一番の差別化ポイントです。
イワタニ FORE WINDS アウトドアヒーター
イワタニのアウトドア専用のヒーター。
レギュレーター付きで低温時でも火力が落ちにくく、調整器付きバルブにより運搬時にも火力が安定する仕組みがあります。
前方に熱が伝わる作りなので、ソロキャンプなどなどに便利。Amazon売れ筋ランキング(アウトドア用ヒーター)で1位というのも納得です。
センゴク・アラジン ポータブル ガス ストーブ シルバークイーン ~ 大きな反射板
アラジンの反射型石油ストーブ「シルバークイーン」がカセットボンベ式で復刻したバージョン。
1970年代のストーブを復刻しているのでレトロな見た目が最大の特徴。大きな反射板があるので暖房効率のよい作りになっています。
- 燃焼部は2層の放熱ネット
- 大きな反射板で熱を前に放射
上部には五徳がついているため、マグカップなどを温められます。
イワタニ カセットガスストーブ ハイパワータイプ デカ暖Ⅱ
イワタニの「デカ暖」は、一般的なガスストーブの1.35倍の熱量があるストーブ。
反射版付きで前方に熱を向ける作りが強みです。熱溜め燃焼筒(特許出願中)を搭載しているので大きな暖房効力を発揮。3層にわたるストーブ筒で蓄熱と放熱、大きい反射板で前面に熱気を放射する工夫がされています。
ソロやデュオキャンプ、自宅でも使う方にとって便利なガスストーブです。
参考 無骨なデザインの旧タイプ「デカ暖」も人気。(暖房仕様は一緒)
旧タイプは、Amazonの売れ筋ランキング「ガスストーブ」でNo.3を獲得している人気商品。<2023/11/15時点>
イワタニ カセットガスストーブ ポータブルタイプ マイ暖 ~ 室内でも活躍
イワタニの「マイ暖」は室内用のカセットガスストーブ。
Amazonの売れ筋ランキング「ガスストーブ」でNo.1、No.2(旧タイプ)を独占している売れ筋商品です。<2023/11/15時点>
一般的に使いやすいバランスの良いカセットガスストーブです。熱量や、風への耐性などはアウトドア用と比べるとお取りますが、キャンプだけでなく室内でもストーブを使いたい方には便利なアイテム。
参考 旧タイプの方が無骨なデザイン。根強く人気があります。(暖房仕様は一緒)
リョクエン(LVYUAN) 四角型 ガスストーブ
リョクエン(LVYUAN)の経済産業省の安全規制(PSLPGマーク制度)に準拠したガスストーブ。
コンパクトでありながら熱量も1.6kWと高いのが特徴です。
巷には怪しい海外ブランドのガスストーブが出回っていますが、リョクエン(LVYUAN)のガスストーブ(四角型)は安全装置を搭載し日本の安全規格に準拠している商品。
海外ブランドのなかでも比較的安心して使えるガスストーブだと思います。
リョクエン(LVYUAN) 丸形 ガスストーブ
同じくリョクエン(LVYUAN)の丸形のガスストーブ。
コンパクトで熱量も高く、料理などを天板に乗せて温められる作りになっています。
熱量2.5kWと他を圧倒するスペック値ですが…。日本の安全規格に準拠しているという記載がないため表記が正しいか判断できません。リョクエンの公式ページでは1.7kWと記載があるためこちらが正しいと思われます。
コベア ガスヒーター キュービック KOVEA CUBIC ~ 小型でオシャレ
韓国のブランド「KOVEA」の小型カセットガスストーブ「キュービック」
シンプルなデザインがオシャレ。超小型で四角い形状なのでキャンプに持っていきやすいです。
安全装置の記載がなく、燃焼部に近づきやすいので扱いには注意が必要ですが、他を圧倒するほど小型なのは魅力です♪
コベア ガスヒーター キューピッド KOVEA CUPID ~ 超小型
韓国のブランド「KOVEA」の小型カセットガスストーブ「キューピッド」
さきほどのキュービックと同様に小型なのでキャンプに持っていきやすいです。安全装置は圧力感知安全装置を搭載。
1台2役のカセットガスストーブ ~ コンロとしても使える
コンロとしても使える1台2役のカセットガスストーブがあります。
角度調整できて真上を向くので調理ができます。
ケトルでお湯を沸かしたりするのには便利だと思います。焼き鳥や、肉を焼いたりすると、汚れたり臭いがつくため、避けたほうが良いかもしれません。
1台2役で、温度調整機能があり、価格も安いことからなかなか良さそうな商品ですが、口コミを確認すると、商品の作りや、安全性に懸念があるようなので注意が必要です。
カセットガスストーブ14品の比較表
カセットガスストーブ選びのポイントは「発熱量」と「燃焼時間」です。
発熱量が高くなると、その分運転時間が短くなります。
商品 | サイズ (mm) |
重量 (kg) |
発熱量 (kW) |
燃焼 時間 |
燃費 ※ |
安全 機能 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
イワタニ
マル暖 |
Amazon 楽天 |
368 × 382 × 343 |
4.5 | 2.09 | 1時間 40分 |
200 | ◎ |
アラジン
ポータブル |
Amazon 楽天 |
320 × 335 × 390 |
5.7 | 2.0 | 1時間 40分 |
200 | ◎ |
イワタニ
風暖 |
Amazon 楽天 |
319 × 260 × 438 |
4.7 | 2.0 | 1時間 43分 |
206 | ◎ |
イワタニ
FORE WINDS |
Amazon 楽天 |
208 × 181 × 169 |
1.0 | 1.25 | 2時間 40分 |
200 | – |
アラジン
シルバークイーン |
Amazon 楽天 |
370 × 335 × 296 |
4.2 | 1.4 | 2時間 30分 |
210 | ◎ |
イワタニ
デカ暖Ⅱ |
Amazon 楽天 |
361 × 311 × 364 |
4.3 | 1.35 | 2時間 30分 |
202 | ◎ |
イワタニ
デカ暖 |
Amazon 楽天 |
349 × 280 × 408 |
4.1 | 1.35 | 2時間 30分 |
202 | ◎ |
イワタニ
マイ暖 |
Amazon 楽天 |
312 × 222 × 290 |
2.6 | 1.0 | 3時間 20分 |
200 | ◎ |
イワタニ
【旧】マイ暖 |
Amazon 楽天 |
311 × 208 × 299 |
2.6 | 1.0 | 3時間 20分 |
200 | ◎ |
リョクエン
四角型 |
Amazon 楽天 |
270 × 255 × 140 |
2.1 | 1.6 | 3~4時間 | – | ◎ |
リョクエン
丸形 |
Amazon 楽天 |
330 × 245 × 235 |
1.9 | 1.7 | 3~4時間 | – | – |
KOVEA
CUBIC |
Amazon 楽天 |
214 × 198 × 192 |
1.2 | 不明 | 不明 | – | |
KOVEA CUPID |
Amazon 楽天 |
175 × 140 × 270 |
1.4 | 不明 | 不明 | – | △ |
カセットガス ストーブ 1台2役 角度調整可 |
Amazon 楽天 |
300 × 240 × 210 |
2.2 | 1.3 | 2時間 30分 ※ |
195 |
※燃費は、当サイトが独自に算出 算出方法 : カセットガスボンベ1本あたりの 発熱量(kW)×燃焼時間(分)
※「カセットガスストーブ 角度調整可」の燃焼時間は「ガス消費100g/h」で計算。ガス消費100g/hと記載があるが、燃焼時間約3時間(ガスボンベ250g使用時)と不整合があるため最小値を採用。
【用途別】カセットガスストーブのオススメ品
用途別にカセットガスストーブのオススメ品をまとめます。
- ファミリー … マル暖 (発熱量が2倍で屋外・屋内対応)
- オシャレ … アラジン
- 子連れに安心 … 風暖 (ファンヒーター型)
- ソロ … イワタニ FORE WINDS アウトドアヒーター
といった選び方ができると思います。ぞれぞれの詳細をコメントしていきます。
ファミリーならマル暖
ファミリーに一番オススメなのがマル暖。発熱量(2kW)がトップレベルで温かく、屋外・室内規格に準拠していて安全性も高いです。
値段が高いのが少々悩ましいところですが、温かさを重視するなら文句なし。その分、燃焼時間の短さがデメリットとなりますが、カセットガスの予備があれば燃焼時間の短さを補えます。
オシャレで選ぶならセンゴク・アラジン
デザインで選ぶならセンゴク・アラジン♪ 発熱量も2kWあります。
各ブランドが別注モデルを手掛けているのが人気の証。デザイン性が高くインテリアとしての存在感もありますね。
子連れファミリーに安心の風暖
お子さんが小さい場合など、安全性を重視する場合は燃焼部が露出しないファンヒータータイプがオススメです。発熱量も2kWとトップレベルです。
ソロキャンプならイワタニ FORE WINDS アウトドアヒーター
カセットガスストーブの選び方
さいごにカセットガスストーブの選び方について紹介します。
発熱量が大きいほうが良い
ガスストーブ選びに迷ったら、発熱量は大きい方がオススメです。
寒いと我慢するしかできませんが、暑ければ出力を調整できます。発熱量が大きいと燃焼時間が短くなるデメリットがありますが、ガス缶を沢山持っていけば補えます。
屋内用と屋外用の違い
イワタニのカセットガスストーブには、屋内用と屋外用の製品があります。
その違いについて調べてみたところ以下の違いがあることが分かりました。
- 安全装置
- 風対策
- 正面への放射性
- 利用できるカセットガスの種類
室内用と屋外用の違いについては、イワタニのQAに掲載されています。
屋内用、屋外用は何が違うのですか。
屋内用には次の3つの装置をつけるという法的規制があります。
①転倒防止装置
②立ち消え安全装置
③不完全燃焼防止装置
屋外用にはこれらの装置が一部ついていませんので、屋内用としては使用できません。
また、上記以外の違いについて、イワタニ社に問い合わせをしてみたところ、迅速に回答をいただけました。
●屋外使用での風対策の有無
「アウトドアヒーター/CB-ODH」は、ガス圧の強い「球状バーナー」を採用し屋外の風に負けない暖気を放射します。
さらに「パラボラ型リフレクター」との組み合わせで、正面方向に集中的な暖房効果を発揮します。
一方、屋内用は、風対策について施されておりません。
●適用ガスについて
屋内用は、イワタニカセットガス(オレンジ)をお使いください。
屋外用は、上記に加え低温時使用のガス「イワタニカセットガスパワーゴールド」と「イワタニカセットガスジュニア」がお使いになれます。
カセットガスストーブってどうなの?
カセットガスストーブにはメリットもデメリットもあります。
- メリット … お手軽でコンパクト
- デメリット … 温かさが物足りない点と、気温が下がると使えなくなる点
詳細はカセットガスストーブのデメリット、メリットを解説した記事を参照ください。石油ストーブにするか、カセットガスストーブにするか迷っている方は必見です。
さいごに
カセットガスストーブは、買ってまで欲しいものではなかったのですが、実際に使ってみると普段使いもできて思いのほか便利です。
- 肌寒い春秋のキャンプに最適♪
- 防災クッズとして役立つ
- ランニングコストもそんなに高くない
- ガス火の燃焼効果で暖かい
キャンプ用に買おうかどうか迷っていて、部屋や浴室にストーブがあると嬉しい♪という方にはオススメ☆
お子さんが小さい場合など、安全性を重視する場合はファンヒータータイプがオススメです。発熱量も2kWもあって文句なし。
「デカ暖」は発熱量は上記の2つと比べて劣りますが、反射板で熱を集めることができ、暖かさを感じやすいのが強み。
参考 カセットガスストーブのデメリット、メリットを解説した記事