日本オラクルは2017年1月30日、アカウント管理のクラウドサービス「Oracle Identity Cloud Service(IDCS)」の提供を始めた。同サービスは、1回の認証で「Office 365」や「Google Apps」といった複数のクラウドサービスや業務システムにログインできるシングルサインオン(SSO)のSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)だ。

 IDCSはアカウント管理ソフト「Oracle Identity Management(OIM)」をベースにしている。本多充執行役員クラウド・テクノロジー事業統括Fusion Middleware事業本部長は「IDCSを使えば、OIMで管理していたオンプレミスのシステムとクラウドサービスのアカウントを簡単に一括化できる」と特徴を説明した。

本多充執行役員クラウド・テクノロジー事業統括Fusion Middleware事業本部長
本多充執行役員クラウド・テクノロジー事業統括Fusion Middleware事業本部長
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 本多本部長は「戦略的価格設定で、先行してサービスを提供している競合ベンダーに挑む」と話した。基本となる「IDCS Standard」の利用料金は、従業員以外のアカウントを管理する「Non-Enterprise Users」であればアカウント1人分当たり月額2.4円(税別)で使える。従業員のアカウントを管理する「Enterprise Users」は同480円(税別)だ。