場所は,JR秋葉原駅電気街口近くのビル2F。「これまで『DELL Real Site秋葉原駅前店』があったところ」と説明したほうが分かりやすいかもしれない
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2016年12月10日(土曜),Dellの日本法人であるデルは,ALIENWAREにとって国内初の旗艦店となる「
ALIENWARE STORE AKIBA」を,東京・秋葉原地区にオープンする。
その前日となる9日,同社は報道関係者向けのオープニングイベントを実施し,Dell本社でコンシューマおよびスモールビジネス担当VP兼ジェネラルマネージャーである
Phil Bryant(フィル・ブライアント)氏と,デルでALIENWARE製品のマーケティングマネージャーを務める
柳澤真吾氏が挨拶した。今回はその内容と,ストア内部の様子をお伝えしてみたい。
オープニングセレモニーでは,Bryant氏らがテープカットを実施した
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Phil Bryant氏(Senior Vice President & General Manager, Global Consumer & Small Business, Dell)。ちなみにALIENWARE STORE AKIBAの店内デザインは,「ニューヨークのTimes Square,もしくはシドニーにある店舗と似ている」そうだ
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Bryant氏によれば,ALIENWARE STORE AKIBAは,全世界で129店めになるという。第1号店のオープンから「3〜4年」(同氏)で,国内1号店が誕生したことになる。
「日本ではPC市場が落ち込んでいると言われるが,PCゲーム市場はここ数年,順調に伸びている。そして今日(こんにち)ではVRとAR,そしてe-Sportsが牽引役となって,まだ伸びていくだろう。日本のPCゲーム市場は北米や中国と比べると小さいけれども,むしろそれは伸びしろがあるということだ。PCゲームには追い風が吹いていて,だからこそいま私はここ(=ALIENWARE STORE AKIBA)にいる」と氏は述べ,国内に誕生する旗艦店の意義をアピールした。
いわゆるショップインショップではなく,単独のショップとして展開している理由は「インショップだと,どうしても(契約している量販店などとの兼ね合いから)販売を優先しなければならないから」(Bryant氏)。「ALIENWARE STOREでは何よりも『体験』を重視したい。エンドユーザーの方々に,PCゲーム,そしてALIENWAREを知ってほしい」ため,店内を試遊台で固め,気軽にゲームをプレイできるようにしていると,そのコンセプトを語っている。
ストア中央部の試遊台。ちなみにこちらは常設ではなく,イベントのときなどは撤去することもできるという。撤去すれば,一度に40〜50人くらいは(立ち見なら)入れるスペースのできあがりである
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配信やVRばかりが「体験」ではないとばかりに置いてあった,3画面ゲーム環境。こちらも試せる
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ALIENWAREと直接は関係ないのだが,エンドユーザーは,ALIENWARE STORE AKIBAに行けば,試してみたいゲームデバイスを使ってみることもできるという。こちらはストアにあった「試せるデバイス」の棚
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柳澤真吾氏(デル ALIENWAREマーケティングマネージャー)
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柳澤氏は,最近のALIENWAREが,「宇宙最強」から,「
WE’RE GAME」へとブランドコンセプトの転換を行ったことを挙げ,「ゲームを真剣に愛し,情熱を燃やす人達を,最後までサポートする」ブランドだと,ALIENWAREを再定義。そのうえで,ゲーマーやゲームのメーカー,ゲームイベント主催者が,その思いを配信,発信できる場所としても,ALIENWARE STORE AKIBAを使っていく姿勢を示した。
ストア内には,配信者2名が余裕で配信できるブースや,ブース,あるいは客席を撮影できるカメラ設備が常設になっているため,いつでも配信イベントを実施できるという。また,壁面には合計3枚のディスプレイが設置してあり,こちらを配信に活用することも可能だそうだ。
柳澤氏の示した,ALIENWARE STORE AKIBAの概要。右下の「詳しい専門スタッフ」の配置にあたっては,日本全国のDell製品販売店から,ALIENWARE愛溢れる人材を選別したのだとか
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ストア内には配信ブースがあり,そこでは2名程度が生配信できる程度のスペースが確保されていた
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配信ブース全体を撮影するためのカメラはセット済み(左)。そのほかにも各種配信のため,ストア内には複数のカメラが取り付けてある。右は配信ブースにあった,HTC製ヘッドマウントディスプレイ用のベースステーション。配信ブースは撤去することができ,撤去した場合はルームスケールVR体験スペースとして利用できるという
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ストアの壁のところには常設の試遊台があった。壁面に,各PCの画面を表示した状態のディスプレイが設置されている点にも注目してほしい。ちなみに規模は「イベントなどで最大5対5の対戦が行える」(柳澤氏)程度だが,基本的にはさまざまなゲームを体験してもらいたいとのことで,いわゆる競技性の高いもの以外にも,いろいろ試せるようにするそうだ。9日の時点では,10台中2台で縦スクロールSTGが動いているという,ストアスタッフの趣味を感じるラインナップだった点を書いておきたい
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その例……というわけでもないのだろうが,正式オープンとなる12月10日は14:00から,ALIENWAREがスポンサーとなっているプロゲーマーやプロ配信者によるイベントが実施となる。明日,秋葉原へ出かける予定があるなら,オープン初日のALIENWARE STORE AKIBAへ足を運んでみてはどうだろうか。
もちろん,ストア内の機材を用いた生配信はあるので,その時間はゲームしている予定という人は,脇に置いたタブレットなどで見てみるといいだろう。
ALIENWARE STORE AKIBAオープン初日のイベント式次第。Twitchもしくはニコニコ生放送から生中継を見ることもできる
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