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「Radeon Software Crimson ReLive Edition 16.12.1」公開。そのアップデート内容を確認する
「ReLive」(リーリブ,追体験)にAMDがどのようなメッセージを込めているのか,何が新しくなったのか,そして注目の新機能「Radeon ReLive」「Radeon Chill」とは何かといった話は,発表に合わせて詳細をレポート済みなので,未読という人はそちらをぜひチェックしてほしい。本稿ではいつものように,ドライバのアップデート情報をまとめたいと思う。
その名は「Crimson ReLive」。AMD,ゲームの録画&配信機能が追加となった新世代Radeon Softwareを発表
Radeon Softwareから無料で使えるゲーム録画&配信機能,そのデキは? 「Radeon ReLive」を使ってみた
なおインストーラには「WHQL」とも「non-WHQL」とも書かれていないため,どちらなのかはよく分からない。
→64bit版Windows 10用Crimson ReLive 16.12.1
→32bit版Windows 10用Crimson ReLive 16.12.1(※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)
→64bit版Windows 8.1用Crimson ReLive 16.12.1
→32bit版Windows 8.1用Crimson ReLive 16.12.1(※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)
→64bit版Windows 7用Crimson ReLive 16.12.1
→32bit版Windows 7用Crimson ReLive 16.12.1(※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)
→ノートPC向けの64bit版Windows 10用Crimson ReLive 16.12.1
→ノートPC向けの32bit版Windows 10用Crimson ReLive 16.12.1(※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)
→ノートPC向けの64bit版Windows 8.1用Crimson ReLive 16.12.1
→ノートPC向けの32bit版Windows 8.1用Crimson ReLive 16.12.1(※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)
→ノートPC向けの64bit版Windows 7用Crimson ReLive 16.12.1
→ノートPC向けの32bit版Windows 7用Crimson ReLive 16.12.1(※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)
「Display Driver」のバージョンは16.
そんな16.12.1ドライバの英文リリースノートに書いてある主な内容は本稿の最後にまとめたとおり。派手な新要素に隠れてこそいるものの,バグ修正の数は相応の数に上っており,新世代ドライバの第1弾は,信頼性の向上もきっちり実現できていると言っていいだろう。
筆者がああだこうだ言わずとも,多くのRadeonユーザーは導入すると思うが,それでも,今回のドライバは自己責任で試す価値があるとまとめておきたい。
#### 以下,英文リリースノートまとめ ####
●Radeon Software Crimson ReLive Edition 16.12.1の対応GPU
- Radeon RX 400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
- AMD FX APU with Radeon R7 Graphics
- AMD A-Series APU with Radeon R8・R7・R6・R5・R4・R3 Graphics
- Athlon/Sempron APU with Radeon R3 Graphics
- AMD E-Series APU with Radeon R2 Graphics
●Radeon Software Crimson ReLive Edition 16.12.1が統合するコンポーネント
(※比較対象はRadeon Software Crimson Edition 16.11.5)
- Display Driver:16.
50. 2001 -161204a -309270C (←16. 40. 3211. 1101 -161123a1 -309114E) - Radeon Settings:2016.
1204. 1136. 20853 (←2016. 1123. 1856. 34070) - 2D Driver:8.1.1.1583(←8.1.1.1571)
- Direct3D:9.14.10.01235(←9.14.10.01221)
- OpenGL:6.14.10.13464(←6.14.10.13456)
- OpenCL:21.19.384.0(←21.19.164.257)
- Mantle:9.1.10.0165(←9.1.10.0163)
- Mantle API:102400
- Audio Driver:10.0.1.0
- Vulkan Driver:1.4.1(←1.3.0)
- Vulkan API:1.0.30(←1.0.26)
●Radeon Software Crimson ReLive Edition 16.12.1における最適化
(※比較対象はRadeon Software Crimson Edition 16.11.5)
- リリースノートに記載なし
●Radeon Software Crimson ReLive Edition 16.12.1における新要素
・メジャーアップデート
- 録画&配信機能「Radeon ReLive」など,多数の新要素が追加となった。詳細は解説記事を参照してほしい
●Radeon Software Crimson ReLive Edition 16.12.1で解決した問題
- Radeon Settingsの“CCCSlim”から問題レポートウィザードを起動できない問題(※CCCSlimに関する説明はないのだが,字面からすると,旧Calalyst Control Centerの面影を残す追加ウインドウのことではないかと考えている。原文は「Unable to launch the Problem Report Wizard from CCCSlim in Radeon Settings.」)
- WattManで「温度制御」を「自動」にしていると,(「ファン」の)「電力制限」の設定を手動で変更後,[適用]ボタンを押しても,設定内容が保持されないことのある問題(※原文は「Radeon WattMan Power Limit setting may not retain after hitting apply when Auto Temperature is enabled.」。全体的に説明が足りていない印象だが,おそらくはこういうことだと思われる)
- 「Dota」をフルスクリーンで実行すると,一部プレイヤーキャラクターとエフェクトの表示がちらつくことのある問題
- Radeon RX 480シリーズ搭載環境を4K解像度のテレビとつないでいると,Radeon Settings上にピクセルフォーマット関連のオプションが表示されないことのある問題
- マルチGPU構成時に「Tom Clancy's The Division」をプレイすると画面がちらつくことのある問題
- マルチGPU構成時に「Tom Clancy's The Division」を一定時間以上プレイすると,ゲームアプリケーションがフリーズしたりハングしたりすることのある問題
- マルチディスプレイ環境で,ゲームアプリケーションを起動する前に,セカンダリディスプレイ上でマルチメディアコンテンツの再生を行っていると,ゲームの品質もしくはフレームレートが低下する問題
- ドライバのアンインストールを行っても,Program Files以下に「CIM」フォルダーが残り続ける問題
- Radeon SettingsからWattManにアクセスすると,Radeon Settingsが時折クラッシュすることのある問題
- Radeon Settingsの「ディスプレイ」タブから,Virtual Super Resolutionのタイルが消えたり,一時的に見えなくなったりする問題
- WattManを有効化すると,Radeon Setttingsが「WattManに対応していない製品だ」という旨のエラーメッセージを表示することのある問題
- Mozilla製Webブラウザ「Firefox」が前触れなくクラッシュすることのある問題
- (SSE 4.2で追加となった)POPCNT命令をサポートしない,古い世代のCPUを搭載する環境の一部で,DirectX 12世代のコンテンツを実行できないことのある問題(※これは「Radeon Software Crimson Edition 16.10.2」にあった修正内容と同じ。先のバグフィックスでは修正しきれなかったものに再対応したのかもしれない)
- Radeon RX 480搭載環境でマウスカーソルの表示が時折おかしくなることのある問題
- 関連タイトル:
AMD Software
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